天国の花のあらすじ・作品解説
天国の花は、月刊漫画ぶ~け(集英社)にて連載していた漫画である。作者・稚野鳥子によるもので第一部から第三部まで描かれている。第一部の1994年9月から第三部終了の1996年まで連載しており、連載時コミックス化はされなかったものの2009年よりコミックス化され全4巻刊行している。 主人公の倉橋流布(くらはしるう)は、聖キアーラ女学院の3年生で美大に進学するために予備校のK塾美術学院に毎日通っており、同じ予備校に通う年上の瑞野秋の描く絵に心底憧れていた。とある日、父親が交際する女性・梗子の家が火事になり居候することとなるが、同じ予備校に通う瑞野と梗子が師弟関係にあり同居していた為、同じく倉橋家に居候することとなる。日がたつにつれて流布は瑞野の絵ではなく本人を好きになっていくが、とある事がきっかけで瑞野が好きなのは父親と結婚した梗子と知ってしまうのである。純粋かつ複雑な関係なラブストーリー作品である。
天国の花の評価
天国の花の感想
究極の純愛漫画。
昼ドラを少女漫画化したようなストーリーに釘付け。作者の稚野鳥子先生の作品は好きな作品がとても多く、かなり集めていますが、この「天国の花」は特にその中でも好きな作品です。昼ドラマのようなドロドロの部分と、しっかりとした純愛の部分が凄く絶妙に描かれていて、ストーリーは息つくヒマなく、最後まで一気に読ませる。なおかつ、何度も何度も読み返したくなる作品です。1994~1996年、三部に渡ってぶーけで連載されていましたが、連載当時はもう翌月の発売が楽しみで、楽しみで、続きを読みたくて、待ちきれなかった想い出があります。勿論、コミック化も全巻揃えました。主人公、相手役、脇役のキャラクターの描き分けが凄い。この漫画の主人公、名前を倉橋流布と言いますが、稚野鳥子さんの漫画の主人公の名前っていつも可愛くて、センスがあるなぁ~と思います。子供ができたらつけてみたいような名前。その流布ちゃんですが、美大を目...この感想を読む