おいしい関係のあらすじ/作品解説

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おいしい関係

3.503.50
画力
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ストーリー
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キャラクター
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設定
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演出
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感想数
3
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おいしい関係のあらすじ・作品解説

おいしい関係は、1993年2月号から1999年12月号の女性向け月刊漫画雑誌・ヤングユーに連載された槇村さとる原作の日本の女性漫画。コミックスは全16巻。文庫版は全10巻。 主人公の百恵が、父の死により生活が一変し、短大卒業後の進路の選択に悩んでいた時に、レストランでの出逢いから、コックの道を目指す物語。1996年に当時としては珍しい女性漫画のドラマ化が行われ、ドラマ版のおいしい関係は、平均視聴率21.8%を記録するヒット作となった。2007年には、台湾でドラマ化され、美味關係~Sweet Relation~の題名で放送され、日本のドラマ版とは異なる魅力が話題となり、日本でも2007年9月から2008年4月まで日本語字幕で放送された。いずれのドラマもDVDと主題歌が発売されている。また、人間模様だけでなく、漫画に出てくる美味しさが読み手に伝わってくる数々の料理も話題となり、再現に取り組む女性愛読者も多い。

おいしい関係の評価

総合評価
3.503.50
(3件)
画力
3.503.50
ストーリー
3.833.83
キャラクター
3.333.33
設定
3.503.50
演出
3.333.33

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おいしい関係の感想

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女性向けグルメ漫画の先駆け

お嬢様がお嬢様でなくなったときから始まる物語主人公藤原百恵は食道楽の父親に何不自由なく育てられたお嬢様だったが、ある日父親が急死したことによって家族を支えるために働くことになる。しかしうまくいかず立ちどまった店の前から漂うコンソメの香りから物語は始まっていく。食道楽の父親と様々な料理を食べてきた百恵の舌の記憶は確かで、旬のものやそれぞれの食材の組み合わせ、調理法など知り尽くしているのに、お嬢様で育ってきただけあって料理だけはできない。このミスマッチが他のマンガとは違って面白く、そしてその欠点を克服していく様がリアルに描かれていた。プチラパンで働き出した当初はお味噌汁を作ることはおろか、じゃがいもの皮さえ剥けなかった彼女が立派にコックとして成長していくところは、当時なにげなくOLとして働いていた私に少し勇気をくれた作品である。いまでこそたくさんのグルメマンガが氾濫しているけれど、当時はそ...この感想を読む

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