東京マグニチュード8.0の感想一覧
アニメ「東京マグニチュード8.0」についての感想が4件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
悠貴を死なせたことの意味について
死んでほしくなかったキャラ現実社会においても、交通事故、急病、震災被害などで理不尽な死を迎える人がいる。架空の話であるアニメでも時としてキャラが死んでしまうことがある。それまで死とは無縁だったキャラもいるし、そう遠くない未来に死ぬことは分かっていたもののよくここまで持ちこたえた、というキャラもいる。また、悪役キャラで死んだことにホッとしてしまうキャラもいれば、死んでほしくなかった、生きて幸せになってほしかったというキャラもいる。本作の主人公の弟である悠貴は間違いなく、この「死んでほしくなかったキャラ、生きて幸せに暮らしてほしかったキャラ」に含まれるキャラであろう。本作はフィクションであり原作のないオリジナルストーリーであるから、悠貴を死なせない展開もできたはずである。実際に悠貴生還ルートの企画もあったようである。にもかかわらず死なせる方のストーリーを採った。ここでは、本作の立ち位置を踏...この感想を読む
軽はずみに見るべきでなかった作品
迫力のある映像で迫ってくる臨場感変わりない日常生活から一転して、いきなり東京を大地震が襲う。その展開は当たり前なのだけど突然で、そして圧倒的な凄まじさで街は壊れていく。いやいや弟を連れていったロボット展で主人公である姉弟、未来と悠貴は震災に巻き込まれる。地震が起こるまでは弟に邪険に接し、直前にジュースを買いに行かせていた姉未来は、とっさに弟悠貴の無事を確かめるべく動こうとするさまは、実際の震災が起こったときの体験が元になっているのかもしれないリアルさが感じられた。また突然の地震の恐ろしさは、アニメながらも実体験できるくらいのリアルな動きを感じられた。地震が起こった瞬間は画面を見ているだけでも自分が吹き飛ばされたような錯覚を感じられるくらいのカメラ割りで、生半可に実写ではない、アニメならではの良さを感じることができた。幾分かのあの揺れで東京はほぼ壊滅状態になる。あの景色の描写は恐らく現実...この感想を読む
東京マグニチュード8.0について独自の感想を述べてみました
何処にでも起こりうる災害を題材にした作品です。この東京マグニチュード8.0と言う作品は地震を題材にさせたアニメです。実は私本人もかつて地元で2度も大きな地震災害に見舞われました。お話では主人公である中学1年生の小野沢未来さんが弟の小野沢悠貴君と一緒にショッピングモールへ行き、突然災害に見舞われ大型バイク便ライダーを務める日下部真理さんと一緒に地震後の住宅へ帰宅すると言うアニメです。私自身も大きな地震は初体験でかつて学校の避難訓練でも体験した様に頭を抱えましたが当初は地震発生時は外に居ました。突然災害が起こるのは誰でも予期せぬ事でありびっくりするでしょう。ですが学校で教えられた通り行動するには大きな声出さない、慌てて駈け出さない、喋らない、要するに「おかし」と言う言葉がありますが誰でもパニック状態になりがちですね。ですので自然災害は何時でも何処でも起こりますが起きた時は小さな揺れでも慌てず落ち...この感想を読む
最後の悠貴くんの姿は幽霊ではなくて・・・
この作品を見はじめてからずっと、未来ちゃんの身の回りの誰かしらは死ぬことになるだろうと思っていましたが、まさかそれが悠貴くんだとは・・・しかも直接の原因はおそらく二次災害。悠貴くんの死が悔しくて悔しくて、なんとかして助けることはできなかったのか考えてしまいました。主人公である未来ちゃんの、思春期の女子特有の冷めた応対や相手を見下したような発言、素直になれずにちょっとしたことでキレるところがリアルで自分の子供のころを見ているような気分になりました。それゆえイライラする場面も多かったです。悠貴くんが致命傷を負ったのが東京タワー崩壊時のガレキによる可能性が高く、そもそもの原因が未来ちゃんがキレたことによる姉弟ケンカというのがなんとも・・・あのケンカをしていなければと思うとすごく後味悪くて、ずーっとモヤモヤしてしまいました。「親や兄弟を普段から大事にしないと、こんな形で後悔することもあるよ」と...この感想を読む