もし私に、犬みたいなしっぽがあったらきっと嬉しさを隠し切れずに、ぶんぶんと振ってしまったと思う。私は犬じゃなくてよかったなとほっとしながら思って、そういう事に我ながら馬鹿だなーとあきれて。
澄田花苗
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秒速5センチメートルは、2007年3月3日に公開されたアニメーション映画でキャッチコピーが「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。」といった青春ストリートアニメである。監督の新津誠が原作から脚本、演出を行った事や新津の得意分野とされていたSF要素を排したながらも映像美に拘った事で話題や注目を集め、アジアパシフィック映画祭「最優秀アニメ賞」イタリアフィーチャーフィルム映画祭「ランチア・プラチナグランプリ」を獲得する等、海外からも高い評価を得ている作品となっている。 主人公遠野貴樹とヒロイン篠原明里の小中学校時代の思い出を描いた第一部「桜花抄」では、文通をきっかけに距離の縮まる2人を見る事が出来る事や遠野が転校した鹿児島を舞台にした「コスモナウト」や大人になってからの2人を見る事の出来る最終章といった3部に分けて、それぞれの年代特有の葛藤や無力さを感じながら成長していく姿を見る事が出来る作品である。
元々、山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」が好きだったので手に取った作品。「One more time, One more chance」を満喫するのに、実写だったら「月とキャベツ」、アニメだったら「秒速5センチメートル」と友達にも勧めている程、色んな人に見て欲しい。柔らかくて儚くて繊細な映像の美しさに、まず心打たれる。雪の積もったホームなど、触れてしまったら壊れてしまうかの様。まるで主人公の心を表したかのような脆さを表現されている。あまりにもウジウジと考えるのは好きではないけれど、たまにはこんな世界に浸ってもいい。特にラストの「One more time, One more chance」との映像のコラボは圧巻。ここを見るだけでも価値がある作品。
新海誠監督の秒速秒速5センチメートル。賛否両論別れるかと思いますが僕は大好きな作品です。ここまで切ない物語はなかなか無いでしょう。両想いでも離れていってしまったこと、遠距離恋愛をしていたこと、忘れられない人や思い出がある人にとっては本当に泣ける作品だと思います。この作品は第1部「桜花抄」、第2部「アストロナウト」、第3部「秒速5センチメートル」から構成されています。心情の描写が本当に秀逸で何気ないシーンでも主人公の恋心をうまく表現できています。部が進んでいくにつれて本当に言葉では言い表せない感情が胸から溢れてきます。そして新海誠監督の背景や美しい風景にOne more time, one more chance。全てがこの作品にマッチしていて涙なしには見られません。
タイトルである「秒速5センチメートル」はただの言葉の組み合わせではなく、ちゃんと意味があります。作画、雰囲気全てが高クオリティです。色彩が柔らかく目に優しいです。細かいところまで書き込まれており作画面でも見ごたえがあります。全体的に暗くて寂しくて静かな物語。登場人物たちもおとなしい性格でセリフも囁くような感じが多いです。今や大ファンでCDもよく聞いている山崎まさよしさんの曲に出会えたのもこの作品がきっかけです。山崎さんの存在と主題歌につかわれた「One more time, One more chance」 自体は知っていましたが特に今までピンとくるものは無くスルーしていました。ですがこの作品の雰囲気と合わさる事により、一気に引き寄せられました。新海誠監督作品は凄いですね。いつも曲を含めた全てが一致しており完璧にその世界観を盛り上げてくれます。あまりに切ないです。悲しいです。見終わったとは何ともいえない喪失感に襲われま...この感想を読む
よみがな:すみだかなえ 身長:158cm 性別:女性 国籍:日本 所属:3年1組12番 性格:内面に情熱を秘めるタイプ 特徴:中学2年生の春、東京から転校してきた貴樹に他の男子とは違う雰囲気を感じ取り、恋心を抱くようになる。 特技:サーフィン 家族:両親と、自身が通う高校の教師の姉が1人。 主人公との関係:貴樹と種...
よみがな:しのはらあかり 性別:女性 国籍:日本 性格:内向的な性格 特徴:小学校卒業と同時に栃木へ転校することになり、半年後貴樹に手紙を送る。それをきっかけに貴樹と文通を重ねるようになる。 趣味:外で遊ぶよりも図書館で本を読んでいることが好き。 家族:親のみの一人っ子。 主人公との関係:貴樹の初恋の...
よみがな:とおのたかき 性別:男性 国籍:日本 性格:大人しいタイプ 特徴:親が転勤が多く転校続きであった。体が弱く、外で大勢と遊ぶよりも図書館で本を読むことが好き。 価値観:あまりにも消極的で、明里への想いを引きずり過ぎている。 家族:両親のみの一人っ子。 「桜花抄」:小学3年生の春に、世田谷の小学...
澄田花苗
片想いしている相手に「一緒に帰らない?」と誘われて一緒に帰ることになったシーン
澄田花苗
好意を寄せている男の子に、きっと自分の行為は届かないだろうと失恋を確信した夜に布団の上での心の呟き。