楽しいから笑うんちゃうねん 笑うからこそ楽しいねんで 人生は
辻本仁美
理解が深まる漫画レビューサイト
漫画レビュー数 3,136件
べしゃり暮らしはROOKIESで知られる森田まさのりが作者の作品である。 週刊少年ジャンプで連載が行われていたが、途中から週刊ヤングジャンプに連載の場を移している。 物語は主人公の高校生、上妻圭佑がお笑い芸人を目指すというものである。吉竹高校では校内放送や学園祭のステージなどで校内の笑いを取る事を生きがいとしている学園の爆笑王を自称する上妻圭介であったが、関西から転校してきた辻本潤の転校によって次第にペースが乱されていく。 当初は互いにライバル視する間柄であったが、次第に認め合い、きそばATという漫才コンビを結成し学園祭のステージに上がる事となる。 このステージを機に本気でお笑い芸人になる事を志し、漫才コンテストなどに出場、後に芸人養成所に入所していくなど上妻と辻本がお笑い芸人としての成長していく姿が描かれた作品となっている。 なお、作者の森田は実際に養成所に取材を行う等リアリティさが本作の見どころである。
森田まさのりは漫画のなかにメッセージを込める。『ろくでなしBLUES』、『ROOKIES』の名前を知らない読者はいないだろう。『ろくでなしBLUES』は80~90年代のジャンプを代表する不良・ボクシング漫画であるし、『ROOKIES』は不良とされた高校生たちの青春偶像劇野球漫画で、ドラマ化もされている。その両ヒット作の生みの親が、森田まさのりである。漫画家・森田まさのりを尊敬するアーティストは多い。175Rのジャケット絵の寄稿、テレビ朝日系列「堂本剛の正直しんどい」のタイトルアニメーションへの抜擢、『エアギア』『天上天下』の作者大暮維人がアシスタントになろうとしていたことなど、漫画のみならず各方面に影響を与えている。その作風は硬派、熱血に一貫している。森田まさのりは虚構を描かない。登場人物も背景も、全て森田まさのりの中にある現実の模写だ。ゆえに登場人物の主義主張はいずれも真っすぐで、へりくだったり誤魔化すこと...この感想を読む
自分が個人的に好きな漫画家、森田まさのりさんのお笑い芸人について描かれたヒューマン漫画です。ざぁーっくりとあらすじを書けば、子供の頃から好きだった主人公。高校では校内放送で生徒を笑わせることを日課としている。ある日、転校生がやってくるが、それが後に相方となり、高校卒業後、お笑いの学校に入り本当のお笑いの世界に入っていくという感じかな?ただ、この漫画はお笑いの表を見せているのではなく、敢えて裏の面を重点に描かれている。まぁ、ヒューマン漫画ですから、そりゃそうだよなって思いますが、森田さんはそれをかなり細かく、そしてリアルに描かれているのが魅力です。お笑い芸人はモテるとか、稼げるとか簡単に思っている人は少なからずいるけど、実際は険しすぎる茨の道です。テレビに出るような人は、テレビのルールに乗っ取らないと売れ続けられないところとかも、この漫画には描写されています。お笑い芸人を諦める者、二世タ...この感想を読む
あぁ~~!おもしろかった!高校で「学園の爆笑王」と名乗る上妻君。校内一おれはおもしろい!と、人にウケることばかり考えています。お昼の放送は爆笑の渦。ちょっとボケれば教室中爆笑。この校内に俺以上に面白いヤツは叩きのめす!そんな時に関西から来た辻本君は元芸人だったようで、その人気が辻本君に動きつつあるのが気に食いません。これからライバルになっていくのか…一緒に面白コンビで学園生活をおくるのか・・・!?ストーリーも面白いけども、ちょいちょい出てくるネタの数々がプスッと笑わせてくれるよ。放送部の創作ドラマ上映会で突然音声が出なくなった映像にアフレコつける上妻君が面白かった。「メール機能ついてないやつやないか!」ってのね。
辻本仁美
元芸人のひとみが、病院のベッドの上で息子の潤に伝える言葉。
藤川則夫
主人公の佳右が藤川の相方の金本に自分が書いてきたお笑いの台本をぼろくそに言われ才能があるやつに俺の気持ちなんてわからない。 と言った時に藤川が放った一言