定年ゴジラの評価
定年ゴジラの感想
どこか懐かしい気分になります
主人公の山崎さんは、古くなったニュータウンと、定年した後の自分を重ねています。くぬぎ台で定年仲間と一緒に、第二の人生の居場所探しをしていく物語です。自分の父親が定年したらこんな感じになるのかなぁと、近未来を覗き見しているような、なのに少し懐かしいような不思議な感じを味わえます。ずっと真面目に生きてきたオヤジ達の憤りを至るところに感じられます。60代ってまだまだ元気なんだな、パワーあるんだな、定年しても人生色々あるんだなと思いました。まだまだ、おじいちゃんじゃない。重松作品らしく、リアルな人間描写が素晴らしいです。ほっこりしたり、涙あったりと、好きな作品です。