猫から始まる人間のドラマ
一つ一つのお話が独立しているネコを貸し出しているブランケット・キャッツというお店にまつわるお話。7つの短編小説から作られ、1話、1話の話は繋がっておらず独立した話となっています。ネコを貸し出すという設定から、話が始まりますが、登場人物をネコとの関わり方が、薄い話しと思えます。特に「花粉症のブランケット・キャット」や「助手席に座るブランケット・キャット」は、主人公の心情が伝わってきませんでした。どうして、主人公がこういう行動をとるのかという疑問も強くわかないため、余命がないとわかった時にも、大きな感動がおきません。猫も、それほどまでに活躍していないので、猫の話が読みたい!と思っている方には、この2作品を読んだだけでは、少し期待外れではないでしょうか?ですが、ここでお勧めしたいのは、各家庭の事情です。家庭には、様々な環境と家族構成があり、違った悩みを抱えていることを気がつかせてくれます。主人...この感想を読む
3.83.8
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