透明になることで剥き出しになる狂気
ポール・バーホーベン監督の、透明人間をテーマにしたサスペンス風の作品です。 ケビン・ベーコンさんが演じるとある天才科学者が自ら、透明人間の研究の実験台となるのですが、ある理由で戻れなくなってしまったことでだんだん雰囲気が変わっていきます。 透明になる過程での血管などのCGが綺麗で、すごいなと思いました。 ああゆう気質の人が透明になったら、やっぱり自制がきかなくなってあんな事までしてしまうのかと思いましたが、最初は別に悪人ではなかったので、ちょっと可哀想だなぁとも思いましたね。 まさに悲劇、という感じです。 でも透明になるなんてシステムは自然界ではあり得ませんし、いざそうなって戻れなくなってしまったら、誰でも不自然に気が狂い、欲望がエスカレートしていく可能性があるのかも知れません。 そういった意味でも恐い映画だなと思いましたが、映像も綺麗で終始ハラハラドキドキできて楽しめました。
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