南極物語のあらすじ・作品解説
南極観測隊第一次越冬隊の実話に「必殺シリーズ」(TV)の野上龍雄らの脚色で映画化、1983年に公開され大ヒットとなった日本映画。 監督は「キタキツネ物語」の蔵原惟繕で、弟惟二の企画「タロとジロは生きていた」が製作のきっかけとなった。音楽は「炎のランナー」で知られるヴァンゲリス。 南極観測隊第一次越冬隊が、昭和基地で1年の越冬を終えた1958年2月、第二次越冬隊に引き継ぐため南極観測船宗谷に戻ったところ、悪天候のため越冬が中止となり、無人の基地に残した15頭の樺太犬が置き去りにされてしまう。 1年間苦楽を共にした犬たちを残した隊員の苦悩と無念は計り知れなかったが、一方では極寒の基地に餌もなく鎖に繋がれたまま放置された犬たちの熾烈なサバイバルが始まった…。 批判に晒され苦悩する隊員らを描く部分も素晴らしいが、撮影期間3年の北極・南極ロケでの犬たちの姿が胸を打つ感動作である。犬係潮田を高倉健、越智を渡瀬恒彦、その婚約者慶子を夏目雅子が演じ、喫茶店のマスター役岸田森は本作が遺作となった。
南極物語の評価
南極物語の感想
極寒の世界での強い生命
これは実際に南極探検で起こった出来事を元に映画化された物語です。探検隊の事情により現地に取り残されることとなったタロとジロの二匹の犬。極寒の地で十分な餌もなく、設備もないというのに、人間の事情で置き去りです。一年後にようやくまた南極を訪れることができるようになりますが、そこは相手は動物です。大切にしていたといっても無情に置き去りにして野生に帰っています。果たして再会したとこで自分らを認識できるか……これが基本的な物語になりますが、ただの人間と動物の交流ではなく、犬を生命あるものとして対等に見るような視点が物語をすばらしいものにしたと思います。実際に南極で撮影したというだけあって、シーンもかなり迫力がありますし、当時のものとしては上出来だと思います。
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