ア・フュー・グッドメンのあらすじ・作品解説
ア・フュー・グッドメンは、1992年に公開されたアメリカ制作の映画である。監督ロブ・ライナーが、話題作や数々の賞を獲得してきたアーロン・ソーキンの舞台を原案に映画化した大ヒット作である。 アメリカ海兵隊基地で起きた殺人事件を巡る法廷ドラマで、トム・クルーズ演じるダニエルが被疑者の弁護を担当する。しごきのための暗黙の制裁”コードR”の存在をめぐり人間ドラマが展開されていくのである。軍隊という特殊で閉塞的な空間の中で起こった人間模様や様々な駆け引き、裁判を通して見えてくる大切なことなど最後まで目が離せないストーリーである。事件のかぎを握るキャストに、ジャック・ニコルソンやデミ・ムーアなど豪華スターキャストが勢ぞろいした。アカデミー賞やゴールデングローブ賞にもノミネートされるなど、優秀な作品である。 2015年には、日本でも鈴木勝秀演出による舞台が上演され、淵上泰史や田口トモロヲ、瀬奈じゅんなどが出演。
ア・フュー・グッドメンの評価
ア・フュー・グッドメンの感想
証拠は人間の感情です。
軍隊、という閉塞的な場で、ある「移動命令」があったのかどうか、それが一つの論点となっていました。命令があった、命令はなかった、その水かけ論の中で、そこに決着をつけたのは、無機質な電話の記録から読み取れる、人間感情でした。法廷でその人間模様を裁判長に、真剣に熱く語るトム・クルーズの姿は、「熱血」そのものでした。個人的にクールで、固いイメージを持つ法廷映画ですが、法廷の中に人間らしい暑苦しさを投じたこの映画がとても面白く、感情移入しながら見ていました。結末はある意味で想像どおりですが、そこに行きつくまでの展開は、いい意味で期待を裏切ってくれます。