厄祭戦とは?モビルアーマーとは?過去に起きていた世界の真実に迫る。
初めまして、芋太と申します。
この作品にはまだまだ明らかになっていない謎が残されていますよね、そう厄祭戦についてです、この記事では厄祭戦を取り巻く要素の1つであるモビルアーマーを主に考察し、私なりに真実に迫っていきます。
その1、そもそも厄祭戦って何と何の戦いなの?
結論から申し上げますと、これは単純に「人間と機械の戦い」で間違いないと思われます。
すぐにでも厄祭戦について語りたいところですが……まずは厄祭戦の考察をする上で最も重要なキーであるモビルアーマーについての考察をご覧ください。
その2、なぜモビルアーマーは今になって起動したのか?
当時の人類の4分の1もの命を奪った凶悪な兵器モビルアーマー、本編に登場し、鉄華団を苦しめた「ハシュマル」はイオクのモビルスーツに反応して目を覚まします、ここで早速考察ポイントを発見しました
・なぜハシュマルは突然起動したのか
ご存知の通り発見当時のハシュマルは地中に埋まっている状態でした、これはつまり厄祭戦当時もしくは厄祭戦終戦後に機能を停止した事を意味しています、ではなぜハシュマルは機能を停止したのか?ガンダム等のモビルスーツに倒されたとは考えにくいです、何故ならハシュマルの機体には損傷など無かったのですから、ならば動力が足りずに機能を停止したか?これも考えられません、動力が足りずに起動できなかったのならばモビルスーツに反応して起動した事についての説明が付かないからです、そもそも半永久的に動き続けるエイハブ・リアクターを積んでいるハシュマルがそのような問題を起こすというのは考えられません。ならば考えうる要因は絞られましたね、「モビルアーマーを制御できる何かが機能を停止させた」か「ハシュマルが自ら機能を停止した」か、この2つです。
・前者「モビルアーマーを制御できる何かが機能を停止させた」説
いかに凶悪な兵器といえど機械、人の手による管理は可能なはずです、厄祭戦を「人間と人間の戦争」だと仮定すると「モビルアーマーを兵器として利用している国にはモビルアーマーを管理し制御できる手段がある」と考えました、厄災戦が終了した後、国は意図的にハシュマルの機能を停止させたのではないでしょうか?……実はこの説には大きな矛盾があります、まず大前提としてギャラルホルンというものは国家をも超えてモビルアーマーによる人類滅亡の危機をなんとかしようという志の元に構成された組織だという設定があるのです、特に注目すべきは国家すらも超えてギャラルホルンと意気投合している所、これは国と国、つまり人間と人間の争いではなく人間と機械の争いこそが厄祭戦であることを示していると私は考えます、となるとモビルアーマーは誰が作っていたんでしょうか?元々国が保有していたモビルアーマーが何らかの形で人の手を離れて暴走したか、あるいは他の何かが原因か……謎は深まるばかりですね。
・後者「ハシュマルが自ら機能を停止した」説
この説はいたってシンプルです。ご存知の通りハシュマルはモビルスーツを含む周囲一帯の人間を排除するために動く対人殺戮兵器です、しかし周囲に殺すべき人間が居なくなってしまったらどうするのでしょう?……当然「次の目標を探しに行く」か「次の目標が現れるまでその場で待ち続ける」といった行動を取りますよね、これは何の根拠も無いのですが、次の目標を探しに行ったモビルアーマーは天敵であるガンダムに狩られ、その場で待ち続けたモビルアーマーは派手な動きをせずに身を潜めていたおかげで狩られずに済んだのではないでしょうか、そして生き残ったモビルアーマーは次に殺すべき人間が現れるまで可能な限り長く生き続けるために自らの余分な機能を停止したのだと考えます、つまりハシュマルは機能を停止していたのではなく地中からずっと機を伺っていたのではないでしょうか、再びモビルスーツが目の前に現れるその時を。
その3、モビルアーマーの敵は?
作中、モビルアーマーはモビルスーツに反応して目を覚ましました、モビルアーマーを発掘する際に多くの人間があの場所に近づいたと思われますが、それでも「人間」ではなく「モビルスーツ」を近づけたことにより起動したのです、私はこの謎に1つの考察を見出しました、それは……
・「エイハブ・リアクターに反応して起動した」説
モビルスーツにはエイハブ・リアクターと呼ばれる特殊な動力機関が搭載されており、エイハブ・リアクターはエイハブ粒子と呼ばれる物を発生させ、さらに粒子からは通信障害等を引き起こすエイハブ・ウェーブが発されています。作中の描写ではハシュマルの主観カメラ映像にはモビルスーツの姿が赤く映っていましたね、ではなぜモビルスーツだけが赤く見えていたのでしょう?私が導き出した答えは「モビルアーマーはエイハブ粒子に反応した」という説です、そもそもモビルスーツにはナノラミネートアーマーと呼ばれる特殊な塗料が使用されています、ナノラミネートアーマーにはエイハブ粒子が含まれており、これにより高い防御力を発揮するというものです、モビルアーマーがエイハブ粒子に反応するものだと仮定するとエイハブ粒子を全身に塗りたくっているモビルスーツなんかはもうモビルアーマーにとってはビンビンに感知してしまう存在ですよね。しかし単純に敵であるモビルスーツを捕捉したから赤く映っただけという可能性も捨てきれません……
その4、厄祭戦
火星で発掘されたモビルアーマーハシュマル、このことから火星で厄祭戦が起きていた事はほぼ確実です、そして「人類の総人口の4分の1もの命を奪ったモビルアーマー」……このことから様々な説が浮上してきます。
厄祭戦が火星だけで起きていた戦争ならば、地球やコロニーで過ごしている人間の人口を含めて少なくとも4分1もの人間が火星で過ごしていた事になります、私が思うに、厄祭戦とは元々火星の領土や資源を巡る戦いだったのではないでしょうか?争いの結果モビルアーマーが戦場に投入され、制御が効かなくなり手が付けられなくなったモビルアーマー達が火星の文明や人間達を破壊し始めた、これが厄祭戦だと私は解釈しています。でも厄祭戦の被害って月にも出てるんですよね……火星と同じく争いが起きていたのでしょうか、それとも何か別の理由で戦いにまで発展してしまったのでしょうか、どちらにせよ月にもモビルアーマーが埋まっているのかもしれません。
その5、モビルスーツの開発
モビルアーマーはモビルスーツを敵と認識している、これは紛れも無い事実です、ところで厄祭戦が起きていた時代または起きる前の時代は機械の自動化が主流だったらしいですね、そんな時代の中で無人兵器であるモビルアーマーを作れる技術を持ちながら有人兵器であるモビルスーツを開発する者が居るとは思えません、このことから考察を広げてみました。
流れとしてはおそらく
モビルアーマー開発→モビルアーマーに対抗するためにモビルスーツ開発
なのでしょう、暴走したモビルアーマーの二の轍を踏まないように有人で操縦するモビルスーツが開発されたのです、しかしこれではハシュマルがモビルスーツを敵と認識した事の説明がつきませんね、自分より後に開発された見たことも無い兵器をどうして敵だと認識できましょうか?そこで私はいくつかの仮説を立てました。
・ハシュマル(モビルアーマー)は自分以外の全ての兵器を破壊するようプログラムされている説
一番シンプルかつ最も有力だと考えている説です。
・モビルアーマーが学習している説
モビルアーマーは自分で状況を判断し行動する兵器です、学習機能があってもおかしくありません、モビルスーツに攻撃されたモビルアーマーは「コイツは敵だ」と認識したのではないでしょうか。
・モビルアーマーがアップデートした説
モビルアーマーを管理している何らかの組織がモビルスーツを襲うようにハシュマルをアップデートしたのではと考えました、この説は今までの考察を否定してしまう上にあまり信憑性がありませんが、可能性としてあり得ます。
以上で考察は終了となります、私の考察が皆様のお役に立てば幸いです。
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