男には負けると分かっていても戦わなければならないときがある…
キャプテンハーロック
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さよなら銀河鉄道999アンドロメダ終着駅は、松本零士原作の漫画の劇場用アニメ作品で、この作品は劇場版の第2作目に当たる作品である。銀河鉄道999という作品は、テレビアニメがフジテレビ系列で公開されており、その後劇場版として1979年に第1作が公開され、その後シリーズ物として続いた。 この作品は、劇場版の前作から2年後の世界を舞台にした作品。主人公の星野鉄郎が、謎の美女メーテルと永遠の命を求めて銀河鉄道の999号に乗って旅をしていたが、旅を終えて地球に帰り着く。そんな鉄郎を待っていたのは、機械人と人間との血みどろの戦いであった。そんな中、再びメーテルから999号に乗りなさいというメッセージが届き、再び999号に乗り込む鉄郎であったが、かつての999号とはすっかり変わりオートコンピューター化された無機質なものになっていた。 監督は前作の劇場版と同じりんたろうであったが、彼は前作でやり尽くしたとして当初は2作目の監督を固辞していた。
一作目の大成功を受けての続編 結果はいかに?本作は1981年公開、アニメの枠を超えて邦画年間興行収入No1となった第一作、「銀河鉄道999」の続編だ。前作は原作マンガの名場面に加え、キャプテンハーロックやクイーンエメラルダスが惜しみなく登場して、これでもか! と視聴者を盛り上げる清涼感の強い冒険活劇だった。本作ではその清涼感は薄れ、静かな演出が目立つ。監督のりんたろう氏は一作目でやりつくした、として再登板を固辞していたらしいが、結局駆り出されてしまったのは大人の事情であろうか。大ヒット作の続編としてどうだったのか、考察しよう。 3分あまりの予告編がものすごくよくできていた劇場公開前の予告が凄くよくできている。(現在でもYouTubeなどで視聴可能) 大ヒット作の続編の常套手段として、まずは前作の名シーンやエンディングを見せて視聴者の記憶を呼び覚ます。そしておもむろに今作の予告がはじまる。あれか...この感想を読む
一度完結した話の続編として素晴らしい答えを出しているこの作品は100回以上観たが、何度見ても松本アニメの最高傑作だと思う。もちろん、ツッコミどころはある。999好きで、何度も見たからこそツッコミたくなるのだが、それでも1979年の第一作目で完結しているはずの物語の続編を描くことは、監督のりんたろう氏は相当苦労なさったと思う。実は大人の事情で、この作品は前作の興行成績が良かったために続編の製作が決定されたものだそうなので、前作はこの続編ありきで作られたものではなかったのだ。それなのに、きちんと続編の体をなし、前作とあらゆる部分で対比させ、一つの結論を導いている点がすばらしい。正直、謎は多いものの、近年のアニメでここまで重厚で完成度が高いアニメはそうあるものではない。この作品はそういう意味では原作を超えているように思うし、大胆な設定にも驚かされる。999の真の答えは、この作品であると思っているファンも多...この感想を読む
劇場版999の続編であり、一応の完結編でもある本作のテーマは、「親子」である。父と息子、母と娘。それぞれ血の連なった親子たちが、宇宙の命運と命を懸けて対決する。また前作から掲げられていた「永遠の命」についてハーロックが一つの回答を示しているとはいえ、同時にその結末が一方(親)の命を奪う結果になってしまうのは皮肉としか言いようがない。作画は前作よりもさらにアップ、音楽も壮大なオーケストラ演奏でストーリーを盛り上げてくれる。だが当時から散々指摘されていたことでもあるが、黒騎士ファウストのキャラクターが暗黒面に堕ちた「彼」そのものという批判が生じざるを得ないのがきわめて残念。テーマがテーマだけにあまりに似通ってしまうのである。
キャプテンハーロック
メーテルを守るため負け戦にいこうとする鉄郎を止めようとする人に放ったセリフ。
メーテル
ただただ生きていく人間についてメーテルが語ったシーン。
火星の老人
機械の体で永遠の命を手に入れることが良いことなのか迷っている鉄郎に言ったセリフ