電波的な彼女のあらすじ・作品解説
「電波的な彼女」は2009年5月にジャンプ・コミックス『紅 kure-nai』第3巻アニメDVD付き予約限定版に付属して発売されたアニメ作品。また、同年12月に第二弾が『紅 kure-nai』第4巻アニメDVD付き予約限定版に付属して発売され、その二作品を収録したブルーレイがポニーキャニオンより発売された。 原作は片山憲太郎がスーパーダッシュ文庫より刊行していたライトノベルである。また片山は「紅 kure-nai」の作者でもあり、二作品は世界観がリンクしている。 不良少年の柔沢ジュウ(彼の母である柔沢紅香は「紅 kure-nai」にメインキャラクターとして登場している)は堕花雨(彼女の苗字は「紅 kure-nai」にも登場しているが詳細は不明)に突如忠誠を誓われてしまう。そんな電波系ともとれる雨に振り回されるうちにクラスメイトが街を震撼させている連続殺人事件に巻き込まれていく様子を描いたホラーテイストの作品である。
電波的な彼女の評価
電波的な彼女の感想
前髪で顔半分を隠した美少女
物語冒頭では怖いヒロインヒロインの堕花 雨(おちばな あめ)の前髪で隠された顔は、ドラマ作品や映画作品「リング」に登場する「貞子」を思い浮かべるものがあります。正直、それだけで恐怖を感じさせるものがありますが、前髪に隠された美少女の素顔は、恐怖を感じさせる最初の印象を見事に覆します。二面性のギャップが大きく、外見面においての魅力となっているように思います。また、いかにも電波系な雨ですが、前世が騎士だった設定を守っている姿は、忠義を尽くす武士のように映ります。女性キャラでありながら、忠実な武士である姿にもギャップを感じられ、彼女自身の魅力になっているように思えます。その健気な忠義に、主人公の柔沢 ジュウ(じゅうざわ ジュウ)が折れ、態度を軟化させるのも理解できる気がします。きっと、雨は、ジュウのことが以前からずっと好きだったのだと思います。しかし、愛情表現の仕方が、アニメ本編を観ていて面白い...この感想を読む