ミシェル・ゴンドリーの世界観が炸裂した、「恋と記憶」にまつわる絵本のような映画
まさかのケイト・ウィンスレット出演作。ジム・キャリーが主人公というのも不思議なのですが、全体的に漂う不思議な配役も、すべてミシェル・ゴンドリーならではなの世界観のため、と思えます。チャーリー・カウフマンが脚本に参加したというところで、作品がアート寄り過ぎない、バランスのとれたものになったのだと思います(ミシェルが炸裂すると、恋愛睡眠のすすめのようなものができるのだと思う)。 脚本は本当におもしろい。作品も本当におもしろいし、出ている人たちも美しくて観ているだけで楽しい。ですが、あまりにも世界から乖離した発想の作品のため、話に入り込むのには多少勇気と時間がかかるかなぁ、と思います。 夜中とか、一人で日曜日の雨の夕方とかに観るとおもしろいかもしれません。あと、失恋した人が観ると、いい意味でも悪い意味でも、おぉ・・・と感じるところがあるかもしれません。 お気に入りのシーンは、家が壊れていくラストですね。 あと、なぜかすごくおかしい役で登場するキルスティン・ダンスト。 私は、彼女の魅力はスパイダーマンのMJではまったく現れなかったと思っていますが、この映画のヘンな役では彼女の魅力が炸裂していると感じています。ビールを飲んでよっぱらって、ソファでビヨンビヨン飛び跳ねていたという記憶があるのですが、ああいうのでいい、と私は思うのです。 大人の絵本を映画で観ているような感覚といったら良いかもしれません。 最後のケイトのシーンも大好きです。
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