エターナル・サンシャイン
この映画はジムキャリーとケイトウィンスレットの2人が主人公とヒロイン役を演じていることがまず素晴らしい。彼らでなければこの映画のコメディ感、悲壮感、皮肉感は出ないと思う。
エターナルサンシャイン技術という、大切な、しかし忘れたい存在のみを頭の中から消し去ることができるという、現代には絶対にない空想の治療法を主人公とヒロインが受ける事からしてまずおもしろい。
思い出の品(これまた滑稽なおもちゃやマグカップなど)を主人公が真面目な顔をして持ってきて、治療の際はそれを見ながら涙する。そしていよいよ本治療の夜、個性的な若い研究員3人が主人公の部屋に忍び込んで治療する、、、と思いきや、主人公の部屋でどんちゃん騒ぎをする、というのもまた面白い!研究員が飲んで踊ってを繰り返す中、片手間で主人公を治療する。その3人のテンションとは裏腹に、これまた主人公は真剣に治療を受ける(眠りながら)。
主人公の夢の中ではヒロインとの思い出や幼少期の思い出が面白おかしく繰り広げられるが、この夢の中のシーンこそ、最もジムキャリーが主人公役で良かった思ったシーンだ。というか、あのシーンはジムキャリーでないと作れないと思うくらいだ。
しかし、最後には、ジムキャリーの映画にはよくあることだが、切なくなって涙してしまう。
喧嘩ばかりでも、いいじゃないか(好きなんだもの)、というニュアンスのラストで一気にコメディから感動物の映画へと変わった。
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