努力は裏切らない - 映画 ビリギャルの感想

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映画 ビリギャル

3.833.83
映像
3.83
脚本
4.00
キャスト
4.50
音楽
3.83
演出
4.00
感想数
3
観た人
5

努力は裏切らない

4.54.5
映像
4.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
5.0

目次

さやかの家庭環境と学校生活

ビリギャルの主人公であるさやかは、小学生の頃は友達も出来ずイジメを受けるくらいのおとなしい子でしたが、私立の中学受験に合格し、そこから友達の影響でどんどんギャルへとなっていきます。しかしそれには家庭環境も大きく関係していたのではないかと思います。

プロの野球選手を目指す弟にばかり手をかけている父は、さやかとは向き合おうともせず、遊んでばかりの不良娘を迷惑にしか思っていなかったと思います。もし私であっても、父が弟や妹ばかりに手をかけて、自分はバカにしかされなかったら、どんどん不良のへと進んでいくだろうなと思います。高校2年の1学期に先生にタバコが見つかり、先生にもクズだと言われ、友達をかばったために停学させられてしまいました。ですが、母親は友達をかばった娘を誇りに思うと言ったのでとても驚きました。それが正しかったのかは分かりませんが、普通は怒られて当然なのに、やってしまった行動よりも、友達を守るというその精神を認め、褒めてくれた母親は凄いなと思いました。

坪田先生と慶応を目指す

停学になったことで、母親の勧めにより塾に通う事になり、そこで坪田先生と出会いますが、坪田先生は金髪でド派手な格好をしてきたさやかを見ても、ありのままを受け入れてくれました。坪田先生は父や学校の先生と違い、見た目で判断することなくどんな時でも信じて力になってくれる、本当に素晴らしい先生だと思います。その人の欠点を見つけるのではなく、いい所をたくさん見つけて褒めてくれるので、さやかも勉強を頑張れたんだと思います。普通なら、さやかのような見た目の子に、慶応を目指すとは言わないと思います。勉強も小学校4年生レベル程しか無ければ、きっと普通の先生はそれなりの大学しか勧めません。なのにさやかを信じて一緒に勉強に取り組む坪田先生は本当に凄いです。世の中の先生が、みんな坪田先生はのような先生だったらいいのになとさえ思います。

相変わらず父や学校の先生は、「お前みたいなやつが慶応に受かるはずない!」と否定しかしません。でも、大体の親や先生はそうなんじゃないかなと思います。私は、今の子供たちは貶されて「やってやる!見返してやる!」とやる気を出す子少ないんじゃないかと思います。きっと今の子は褒めれば褒めるほどやる気が出てくると思うので、坪田先生はそういう所をしっかりと分かった上で、時には楽しさも交えながら今の子達に合った接し方、教え方をしているからこそ生徒達もやる気を出して勉強を頑張れるんだろうなと思います。

挫折、そして合格

さやかは友達との付き合いも続けながら勉強を頑張り、最初のうちは、小学生レベルだった学力はどんどん上がっていきましたが、やはり勉強が難しくなるにつれてなかなか成績が伸びず、挫折してしまいそうになります。そんな時に背中を押してくれたのも坪田先生でした。坪田先生は学校の先生に会ったとき、「あんなクズがあの学力で慶応に受かるはずがない」と言われますが、それでも「指導者がダメなだけで、さやかちゃんは可能性溢れた女の子です!」と言ってくれました。そこまで信じてくれる先生はそういません。影で聞いていたさやかでそれでより一層やる気を出し、今まで以上に勉強を頑張りました。私も、生徒がダメなのではなく、指導者がダメというのにはとても納得です。指導者次第で、子供はどれだけでもやる気が出るし頑張れます。それと反対に、否定されバカにされるほど、どんどん自信を失くし、やる気が無くなっていくと思います。

さやかが塾に通い出したのは高校2年の夏休みだったため、スタートが遅く受験に間に合わないということで週6日コースにするのですが、その塾の費用はかなり大きく、母親が親戚に頭を下げてまでも集めてくれました。それで受かるという保証がある訳でもないのに、坪田先生と同様、娘を信じる母親は本当に素晴らしいと思いました。本人だけでなく、家族の支えがあってこその受験なのだと思いました。また、いつも遊んでいた友達も「もう、さやかと遊ぶの辞める。本気でさやかに合格して欲しい」と言ってくれます。友達も、さやかを信じて応援し背中を押してくれて、そんな素敵なシーンに涙が出ました。さやかは遊びも辞めて受験勉強に取り組みますが、やはり慶応大学の受験となるとレベルが高く、心が折れて挫折してしまいます。きっとそのままであればさやかは受験を諦めていたと思います。ですが、そんなとき坪田先生や母親が厳しく、そして優しく背中を押して応援してくれました。小学4年生レベルの学力から、1年ちょっとで慶応大学を受験するまで勉強するなんて、私たちが想像するよりもはるかに努力が必要だと思います。やはり1人で戦っていると、心もすぐに折れてしまいます。そんな時の、周りの支えというのは本当に大切だなと思いました。

みんなの支えもあってさやかは必死に頑張り、ついに父もさやか認めてくれるようになりました。父が認めてくれて私もすごく嬉しかったです。受験の日も大雪で交通機関がストップしてしまった時、すぐに父が「送っていくから!」と言いました。車の中で父は「お前の母親はえらい。お前の可能性に気付かせてくれた。今、お前は我が家の希望だ」と言いましたが、あんなにバカにしてたくせに、今更なにを言ってるの?!と思いました。さやかも父にそう言いましたが、きっと父も心の中では悪かったなと思っていたと思います。

受験は、第一希望の科には受かりませんでしたが、無事慶応に合格することが出来、努力は必ず報われるということを証明してくれました。この映画を見れば、きっとみんな自分の可能性を信じ、頑張ろうと思えると思います。目標が高いと誰でも最初から諦めてしまいがちですが、誰にでも可能性はあるし、努力は裏切らないのだと教えてもらえました。

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他のレビュアーの感想・評価

すごく良い映画だった

なんたって、配役が良かった!偏差値30で学年ビリの落ちこぼれが、短期決戦で偏差値70の難関に挑むという、かなりキャッチーなサクセス・ストーリーですね。それだけに中身はどんな仕上がりになっているのか、ずっと気になっていました。受験とは主役である学生はもちろんのこと、家族や先生、塾教師とそれぞれの立場で乗り越えるべき壁に向き合うことになる試練。いろんな立場の人がこの映画に関心を持ったのではないかと思いますが、私も公開当時から気になっていて、たまに立ち寄る本屋さんで平積みになっていた原作をパラパラめくってみたりしたんですが、どうせ端からIQの高い子が高い集中力と資金力で掴み取った結果だろうと、結局は劇場に足を運ぶことなく時が経ってしまった感じです。まず何と言っても、落ちこぼれ受験生・さやか役の主演女優・有村架純の漫画チックな可愛さが、うまいことストーリーにハマっています。ギャル独特の話し言葉も流れ...この感想を読む

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  • NaraNara
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2.52.5
  • エミリーエミリー
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  • 2008文字

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