あきらめない心を教えてくれる映画 - 映画 ビリギャルの感想

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映画 ビリギャル

3.833.83
映像
3.83
脚本
4.00
キャスト
4.50
音楽
3.83
演出
4.00
感想数
3
観た人
5

あきらめない心を教えてくれる映画

2.52.5
映像
3.5
脚本
3.0
キャスト
3.5
音楽
3.5
演出
2.0

目次

勇気と希望をもつということ

映画「ビリギャル」は、実話に基づいて作られた映画であるだけに、見ている人に勇気を与えてくれるものです。特に、受験生にとってはやる気とパワーを与えてくれるものでしょう。そして、勉強方法や生活の仕方など、映画を通して参考になることもあるはずです。実際、この映画の勉強法を生活の中に取り入れたというケースもあります。受験生といってもその幅は広く、高校受験・大学受験・資格試験受験などさまざまなものがあることからも、この映画で共感する人や影響を受ける人はとても多いことと思います。人生は常に勉強。学ぶことなくして成長はありません。そして、学ぶということに喜びはつきものだと感じます。そう考えると受験生以外の人たちにとっても得るものが多い作品だと思うのです。映画の中で、少女が受験勉強に奮闘する姿から「頑張る」ということや「信じる」ということの素晴らしさを感じて欲しいと思います。その結果ばかりでなく、その過程が人に大きい何かを与えてくれるということも、事実あると思います。努力の最後に何を得ることができるのか、そして周囲の人たちに何を与えることができるのか、そんなことを見守る気持ちで考え、一緒に悩むことができる映画です。

困難なことにあえて挑む勇気

「高校生の時点で、小学生の学力しかなかった少女が、有名大学に合格するはずがない」そう誰もが思っていたのにも関わらず、本人の強い意志と理解ある塾講師との出会いによって奇跡が起こりました。この事実が書籍化され、発行部数は100万部を超えたということからも、同じような奇跡を望む人がたくさんいるのだということが分かります。少女役を演じるのは有村架純さんで、彼女は日本アカデミー賞の優秀主演女優賞・新人俳優賞を獲得しました。彼女にとってはまさしくデビュー作品といえるでしょう。そして、周囲にバカにされても、常に我が子を信じ、支える母親役は、吉田羊さんです。温和だけれど、子供のことになると強さを見せる母親役を見事に演じていました。彼女も同じく、日本アカデミー賞で、優秀助演女優賞を取りました。実際、我が子をここまで信じきれる母親は数少ないように思えます。母といえども、我が子に対し疑心暗鬼になってしまう場面はとても多いからです。大学受験に合格するために、形振りかまわず勉強に没頭する少女と、その家族にも起こる心の変化や、家族の絆など、たくさんのことが得られる映画です。その家族関係はというと、一般の家庭にもありがちな夫婦不仲・父親のワンマンさが目立つものでしたが、何がきっかけで、家族の関係が変わるか分からないものだとつくづく考えさせられます。家族の関係が良くなる形としても、参考になるでしょう。そんな家族関係の部分においても、「改善は不可能ではない」ということを教えてくれます。そして、親の子を思う気持ちの表しかたが、父・母または人によって異なるものであるということや、子供が親の影響を良くも悪くも確実に受けて成長していくという事実にも向き合わされました。

信じることの難しさと強さ

出来ないものを出来ると信じる難しさ、そして我が子の行方を信じて見守ることの難しさ、生徒のヤル気を信じて指導する塾講師の難しさ、これは普通なら「難しい」として諦めてしまいがちなことばかりでした。それにあえて挑んだ、いくつもの「勇気」があったからこそ奇跡が現実のものになったのだといえます。世の中には、挑戦したいことがある人がたくさんいることでしょう。同じように、奇跡を信じて頑張っている人がたくさんいます。不治の病と診断され、余命が告げられているにも関わらず、そんな現実を跳ね飛ばし、生きていくことだけを信じている人もいます。そして実際に、告げられた余命以上に生きられる人や、病気自体が完治してしまう人など、この世の中には人間が成し遂げてしまう奇跡がたくさんあるのです。このように、「無理なこと」なんて本当は無いのかもしれない・・そう再確認させてくれる映画でもあるため、一人でも多くの人がこの映画に出会えることを望みます。諦めて辞めてしまうことはとても簡単なことです。でも、諦めない心を持ち続けることはそう簡単なことではないと思います。諦めない自分になるためには、折れそうな心に自らムチを打てる自分でなければなりません。このことは、スポーツ選手にも同じことがいえそうです。そして、人生を生きている全ての人においても、日々、そんな選択が繰り返されているのだということに気付きます。小さな決断、大きな決断、色々な場面で自分の弱い部分を克服しながら、辛いことからも目を反らさず、見つめることができる強い自分でありたい、そう感じさせてくれる映画でした。また、一人の少女の努力が気付かぬうちに周囲に良い形となって波及し、日本中に感動を与えることがあるという事実に、ただただ驚かされます。

 

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他のレビュアーの感想・評価

すごく良い映画だった

なんたって、配役が良かった!偏差値30で学年ビリの落ちこぼれが、短期決戦で偏差値70の難関に挑むという、かなりキャッチーなサクセス・ストーリーですね。それだけに中身はどんな仕上がりになっているのか、ずっと気になっていました。受験とは主役である学生はもちろんのこと、家族や先生、塾教師とそれぞれの立場で乗り越えるべき壁に向き合うことになる試練。いろんな立場の人がこの映画に関心を持ったのではないかと思いますが、私も公開当時から気になっていて、たまに立ち寄る本屋さんで平積みになっていた原作をパラパラめくってみたりしたんですが、どうせ端からIQの高い子が高い集中力と資金力で掴み取った結果だろうと、結局は劇場に足を運ぶことなく時が経ってしまった感じです。まず何と言っても、落ちこぼれ受験生・さやか役の主演女優・有村架純の漫画チックな可愛さが、うまいことストーリーにハマっています。ギャル独特の話し言葉も流れ...この感想を読む

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