王道なようで王道でないジャンプ漫画 - ワールドトリガーの感想

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漫画レビュー数 3,135件

ワールドトリガー

4.634.63
画力
3.38
ストーリー
4.88
キャラクター
4.63
設定
5.00
演出
4.38
感想数
4
読んだ人
14

王道なようで王道でないジャンプ漫画

4.54.5
画力
4.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
5.0
演出
5.0

目次

こんな世界に入りたい!

現実の世界に突如としてネイバーと呼ばれる敵キャラクターが出てくるバトルものです。ワールドトリガーでは一般的な武器を使ったりもしますが換装体と呼ばれる別の体のようなものになって戦うことが珍しいなと思いました。武器も普通の剣、銃というだけでなく、剣自体にも種類があったりオプションをつけたりと自分にあった戦い方ができることから私なら何を使うかなーと考えられて楽しいです!特にシューターのような戦い方は初めて見ましたし、合成弾使えるようになりたいしこれとこれを入れてとか、想像がどんどん広がったりこんなキャラいたらよいなあと思っていたのが実際に出てきたりしますね。キャラがたくさんいるのに名前が覚えられないということもなく、しっかりと個性があって認識しやすいことも魅力的ですしそんなキャラたちと一緒に戦いたいと思ってしまいます。

魅力的なキャラクターたちと全体が絡んだ人間関係

ただ同じチーム、ポジションが仲良いとかではなくてボーダーという組織全体にしっかりと人間関係できているのが良いなあと思いました。高校生なら同じ学校同士でも知り合いで仲が良くてボーダーでも高めあっていたり、先輩後輩関係があったりとたくさん絡み合ってるので見てて微笑ましいというか嬉しいなって気がします。またそれらの人間関係、キャラを掘り下げるのにカバー裏にもちょっとしたキャラ紹介されているところがポイント高いです!正直カバー裏が一番見たいって思うこともあるくらいですし、紹介の仕方が愛のある雑さという感じなのも素敵です。そういった情報を見たうえで本編を読むとまた感じ方が違ったりもしてくるので何気に重要ですね。今ではまだ深くは取り上げられていませんが、旧ボーダーの人間関係などについては早く知りたいところです。当時まだまだ子供だった小南が戦っていたと考えると少し胸が痛みます。迅もどういった思いで毎日を過ごしていたのかすごく複雑です。

全てに意味があって先の読めないストーリー

先が読めるようで読めない作品という感じがします。こうなるんだろうなあと予測をしていても、それを見事に外してきます!でもそれに対してがっかりといったものではなくて、そうくるかー!とより楽しませてくれます。なのでこのコマいる?というようなものがあっても。何か裏があるんじゃないかとかミスリードじゃないかとかいろんなことを考えながら読むことができます。だからこそ他の作品なら中だるみしそうな話でも面白く読むことができますし実際に話の展開もうまいなあと私は感じています。本当に見どころたくさんで、バトルだけでなくちょっとした日常のようなものも見れるのでどんどんキャラクターに感情移入もしながら楽しめるのでこれからみんなどんな風に過ごしていくのかとか、作品の本筋がどうなっていくのかがすごく楽しみです。

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読み返せば読み返すほどどんどんその魅力に気付く物語である

バトルよりも会議が面白いワールドトリガーの物語の舞台は日本の中核都市、「三門市」。ある日、異世界からのゲートが開き、「近界民」から侵略されていたところに現れたのがボーダーで、それ以降町の平和を守るためにボーダーが現れる近界民達を撃退している。一見ただのSFバトル物の話に見えるが、実は葦原先生の得意分野でもある「組織運営」の描き方がとても上手い。ボーダーの組織として中心を担うのは本部司令の城戸さん、開発室長の鬼怒田さん、メディア対策を行う根付さん、外務営業を担う唐沢さん、本部所属本部長の忍田さん、そして三雲隊が所属する玉狛支部長の林藤さん。この6人が所謂本部の幹部であり、一心同体で本部の運営に回るのかと思えばそうではなく、「皆が皆別の目的の為に動いている」というリアリティ溢れる組織内には派閥争いが存在している。上の命令をはいはいと聞く訳ではなく、本部の規定の穴を突いたり、屁理屈を言ったりして...この感想を読む

4.54.5
  • 結城結城
  • 128view
  • 3202文字
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トリガー考察と今後の展開予想

はじめに今作品は愛読者ならば周知の事実でしょうが、長らく休載中です。私も一読者としてとても悲しいことではありますが、休載中の今でこそこの作品についてゆっくり考察することが出来るという気持ちを込めて書き連ねていきたいと思います。ここでは主にこの作品の設定と、今後の展開の考察についてレビューします。ボーダーのトリガーについて様々な種類のあるボーダーのトリガーですが、まだ本編に出ていないトリガーもあります。オフィシャルデータブックの設定により隊員の装備トリガーの情報が公開されていますが、その詳細が分からないままのトリガーもまだ存在しています。例えばダミービーコン。オプショントリガーらしくA級では片桐隊長などが装備しています。名前から連想すると、単純にレーダーに偽物として映るビーコンを設置するというトリガーかと考えられます。試作と表現されているのでまだ開発途中のトリガーのようですが、その汎用性や...この感想を読む

4.54.5
  • koukou
  • 215view
  • 2258文字

遅効性の面白さ

綿密に練られた設定びっくりするほど細かい設定の数々。トリガーだけでも攻撃手用、銃手用、射撃手用、とみっつあってその中でも更に種類があって、さらにそこにはオプションのトリガーもつけることが出来て…って作者の頭の中はどうなってるの!?登場人物の数もこれから増え、近界に主人公たちが行くようになれば世界もまた増えていくなんて、一体どれだけ壮大な世界観なのか計り知れない。本当にひとつの世界を作っているようなものだと思う。それぞれのキャラクターの性格や武器、それらが今後のストーリーでどう活かされていくのか、またはお蔵入りしていくのか。本編にはなく単行本の紹介などで明かされた設定などもあったから、本当に作者は隅から隅まで作りこんでいるのだと思う。個人的には迅さんの予知が今後マイナス方面に向かうことがあるのかがめちゃくちゃ気になる。予知なんてチート機能、絶対に美味しいところで使えなくなるって信じてる。...この感想を読む

5.05.0
  • reinyreiny
  • 93view
  • 1213文字

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