ワールドトリガーの評価
ワールドトリガーについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
ワールドトリガーの感想
読み返せば読み返すほどどんどんその魅力に気付く物語である
バトルよりも会議が面白いワールドトリガーの物語の舞台は日本の中核都市、「三門市」。ある日、異世界からのゲートが開き、「近界民」から侵略されていたところに現れたのがボーダーで、それ以降町の平和を守るためにボーダーが現れる近界民達を撃退している。一見ただのSFバトル物の話に見えるが、実は葦原先生の得意分野でもある「組織運営」の描き方がとても上手い。ボーダーの組織として中心を担うのは本部司令の城戸さん、開発室長の鬼怒田さん、メディア対策を行う根付さん、外務営業を担う唐沢さん、本部所属本部長の忍田さん、そして三雲隊が所属する玉狛支部長の林藤さん。この6人が所謂本部の幹部であり、一心同体で本部の運営に回るのかと思えばそうではなく、「皆が皆別の目的の為に動いている」というリアリティ溢れる組織内には派閥争いが存在している。上の命令をはいはいと聞く訳ではなく、本部の規定の穴を突いたり、屁理屈を言ったりして...この感想を読む