惚れ込んでしまった!東京喰種
これは推理小説!?並みの伏線
多くの漫画を読んで来ましたが、こんなに何度も読み返したくなった漫画は久しぶり!
と、いうか初めてかも!?
人間の肉を喰らう「喰種(グール)」と人間との抗争を描いた作品。
しかし単なるバトルものとか、グロ漫画かな?と思ったら大違い!
後々魅力は紹介するにして、なんたって私が感じる1番の魅力は「伏線の張り方!」
序盤は気づかなかったが、何度も読むにつれて発見してしまう高度な伏線。
登場人物の顔や体の一部などにタロットカードにちなんだ「数字」が隠されています。
作者に聞いた訳ではないので本当のところは分からないが、時々カタカナで文字が隠れてたりね!
見つけると悲鳴物!!「ギャーーー」ってなる!例えばre:9 和修政が「ゲイ」とか。
まるで推理小説を読んでいるよう。
でもこれが本当にそうなのか、物語が進まないと真実は分からない!
トーカちゃんは誰のお見舞いに来ていたの?
主人公金木君の親友ヒデは生きている?そもそも何者!?
スケアクロウは誰!?などなど・・・
数え切れないくらいの謎を残し、そのまま物語が進むもんだから気になって気になって・・・
すると突然謎の正体が大放出されたりします。
読者を焦らして考えさせるところと、ストーリーが加速するところのメリハリがあって気持いい!
物語のスピード感も魅力です。
本当に悪いのは誰?正義って?
この漫画の大きな主題でもあると思うんですが、一貫して問われているのが「正義とは?」
普通物語の中では大きく正義と悪が分かれると思いますが、
この漫画は読者に「正義」の意味を問いかけ続けています。
人間を食べる喰種が「悪」で、退治する人間が「善」?
だけど元人間が「喰種」になってしまったら?
喰種を退治する熱血喰種捜査官の亜門さんが喰種になってしまって、
更に分からなくなってしまいます。なんとも悩ましい。
主人公の金木君は、そして作者はどんな風にこの正義と悪の答えを見せてくれるのでしょうか、
ラストまで注目して読み進めていきたい!
ユニークなんてもんじゃない!濃すぎる登場人物
次々出てくるキャラクターが全て濃い。濃すぎる。
お馴染みのキャラクターも含め、愛着が湧いてしまうのが魅力。
クールに装う月島君のオーバーリアクションが笑えたり、
アオギリの樹に所属するナキがぼけぼけで可愛かったり。
悪役だけど愛おしい、敵対しているけど、どっちも死なないでほしい。そんな葛藤もあります。
でもこれ以上新キャラは出さないでほしいな〜。
愛着あるキャラだけでラストまで持って行ってもらえればとても嬉しいです。
キャラ多すぎるとごちゃごちゃしちゃうしね。
最後に、とても高評価な東京喰種ですが、グロいシーンや暴力的なシーンはお決まり。
怖すぎるシーンはできるだけ今後少なめにしてもらえると女性でも安心して読めるんだけどな〜。
だけど重厚なストーリーに惚れ込んでいるので、大好きな作者に託したいと思います。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)