お父さんは心配症のあらすじ・作品解説
お父さんは心配症は1983年読み切り掲載後、1984年から1988年まで集英社りぼんに掲載された岡田あーみん原作の日本の少女ギャグ漫画である。コミックス全6巻。当時作者が新人でありながら、第162回りぼんNEWまんがスクール「準りぼん賞」を受賞し高い評価を受ける。 主人公佐々木光太郎、通称パピィは16歳の高校生のりこを娘にもつ、中年のしがないサラ―リーマンである。妻に先立たれ男で一つで育てあげた一人娘ののりこを大事に思うあまり、日記を盗みみたりするなど異常なほどの心配性なり、突飛な行動に出てしまう。のりこの彼氏北野にも必要以上に口をはさみデートの邪魔をしたりする。周囲を巻き込みながら騒動を繰り広げ、娘にために奇怪な行動をとり続ける光太郎から目が離せないドタバタコメディである。 型破りでハイセンスなギャグを取り入れた作風は、幅広い読者層に支持され1994年4月から5月まで大地康雄主演でテレビドラマ化もされている。
お父さんは心配症の評価
お父さんは心配症の感想
「お父さんがウザい」という娘の永遠のテーマ
デビュー作がヒット作にキャプテン翼の高橋陽一氏や、こちら葛飾区亀有公園前派出所の秋本治氏のように、デビュー作が人生で最大のヒット作になってしまう漫画家というのは、私は本当にデビューの時点でたぐいまれな才能があったのだと感心してしまう。岡田あ~みん氏の作品というと、復刊されたルナティック雑技団の方が記憶に新しい人もいると思うが、連載の長さや実写ドラマ化された経緯を考えると、数字的な意味での最大のヒット作はこの「お父さんは心配症」である。しかも、この作品がデビュー作だという点に、やはり才能を感じてしまうのである。始めてこの作品がりぼんに掲載された際、とても新人が描いたと思えぬくらい笑ったし、翌月からでもいいので連載を始めてほしいと思ったほどである。過干渉な父親に迷惑するというのはよくある思春期の女の子の悩みなので感情移入しやすい上に、深刻な話にせず、程よくシリアスに、思いっきり笑いにしてい...この感想を読む
『りぼん』では異色の作品でした
16歳の女子高生の父親が、娘を異常に心配する話です。少女マンガ『りぼん』で連載していたのですが、画風面でも内容面でも他の連載漫画とは異なるテイスト(ギャグ漫画)でとても印象にのこっています。妻を早くに亡くし、父ひとり・子ひとりのため、ただでさえ娘に関しては心配症なのに、娘・典子に高校生の彼氏(さわやかな男子、北野君)ができたことでお父さんの心配症は回を重ねるごとにレベルが加速していきます。娘への愛ゆえに…。典子の参加するサッカー部合宿に男子がいるときけば、学ランを着て「満15歳です。」と言って参加しようとするなりふりかまわぬ強引さ。なお、お父さんは年齢40才過ぎています。タラコ唇のサッカー部キャプテンとはいいタッグ組みますよ。
お父さんは心配症の登場キャラクター
佐々木光太郎
よみがな:ささき こうたろう ニックネーム:パピィ 性別:男性 国籍:日本 性格:基本的にはまじめ 特徴:異常なほどの心配性 特技:変装 好きな食べ物:すきやき、きつねうどん、酢豚 好きな歌手:天地真理 好きな唄:舟木一夫の高校三年生 シャンプー:牛乳石鹸