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- 感想
- 大切なものは目に見えない
4.814.81
- 文章力
- 4.83
- ストーリー
- 4.67
- キャラクター
- 4.78
- 設定
- 4.83
- 演出
- 4.67
- 感想数
- 13
- 読んだ人
- 39
この本と初めて出会ったのは、まだ私が幼稚園児くらいの頃、某大型電気量販店でのことでした。
この本と、この本の話を元にしたコンピュータゲームとかセットで売っていて、祖母が誕生日のプレゼントとして買ってくれたのです。
私は、すぐに星の王子さまの世界観に魅了されました。王子様の纏う不思議なオーラと、大人になった「僕」。
この本の魅力の一つは、なんといっても登場人物ですね。王子様が自分の星を旅立って、様々な星で出会う様々な人こそが魅力なのではないかと思います。そして、作者が読者に伝えたいメッセージもそこに込められていると思います。
王子様はまだ子供で、そんな王子の視点で見た人物の印象を通して伝わってくることもあると思います。なかなか言葉にするのは難しいのですが……。
最後に、この本の中で好きなフレーズを紹介させていただきます。
それは、「大切なものは目にみえない」ということです。
裏を返せば、目に見えるものは大切ではない。本に出てくる星の数を数えている資産家のように、目に見えるものに固執してはいけないということではないでしょうか。
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他のレビュアーの感想・評価
不朽の名作
著作権切れ(?)ということでいろんな方が翻訳されたものが一時期たくさん出回っていたけれど、自分にとってはこの内藤 濯さんの訳がすっかり染みついていて、他のを見ると違和感が大きい。主人公は、主人公であってもストーリーの中心にはいない。聞き役のような感じ。サハラ砂漠に不時着して、彼・星の王子様に出会い、彼からいろいろな話を聞くことになる。「ね、ヒツジの絵を描いて」という言葉の持つ響き。そこで主人公は羊の絵を描かず、ゾウを呑み込んだウワバミの絵を描く。誰にも通じなかったその絵が、星の王子様には通じるというところで、主人公は虚を衝かれたようなかたちに。なんとも印象的なシーン。そういう独特な雰囲気が全体を貫いていて、いい意味で酔える。
5.05.0
大人のための童話
他の方も書かれていますが、子どもの頃読むのと大人になってから読むのとでは、まったく違う作品のように感じる不思議な作品です。子どもの頃、表紙の可愛らしい挿絵に惹かれて手にした時は、正直つまらない話だと思いました。王子様があちこち冒険していく話なんだろうけど、その冒険が心躍るような派手なものではなくて、大切なことをしているのはわかるけど、淡々としていて、他の冒険物語みたいに楽しくないと思ってしまい、そのまま忘れてしまいました。近年、著作権が切れるということで話題になり、ふと思い立って、再び手に取ったのですが、大人になって読んでみると、あちこちにメッセージがちりばめられていたことに気付きます。まさしく『本当に大切なことは目では見えない』ですね。
4.54.5
大好きな一冊です
星の王子さまとの出会いは、小学校の図書室でした。可愛いタイトルと挿絵に惹かれて手に取った覚えがあります。でも、その時は内容が難しくて読み切れず、可愛い絵を眺めて終わってしまいました。 その後に本屋で見かけて、母親に欲しいとねだったら後日にプレゼントしてくれたのが、このオリジナル版でした。 星の王子さまの内容としては、大人向けのおとぎ話。主人公と純粋で可愛い王子さまの友情と、王子さまの旅のお話です。 「大切なものは目に見えない」 王子さまが友達になったキツネに教えられる言葉です。多くの人が挙げる星の王子さまの重要な場面。この本を読んだ人は、 「大切なものは目に見えない」ということを学ぶとともに、自分にとって大切なものとは何かを考えさせられるのだと思います。 ほんとうに心が温かくなる物語です。
5.05.0
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