星の王子さまを読んで
大人と子供「大人と子供はいっしょにはならない」とよく大人は言います。子供のころ、私の親も同じようなことを何度か口にしました。当時私はその言葉を聞くたびに、「何が違うのか」と心の中で思っていました。しかし、この物語に出てくる星の王子さまは、きっとその言葉に同意するかのように、「大人なんかと子供がいっしょにされたら困る、大迷惑だ」と答えるだろうと思いました。王子さまはとても純粋な子どもです。だからいろんな人の言葉を素直に受け入れます。反抗期の子どもは受け入れないじゃないか、というのは例外として考えるとして、子どもはまだ見ている世界が狭いから、見るもの聞くものすべてが新鮮です。星の王子さまも同じでした。大人になって『星の王子さま』を読み返すと、もう忘れてしまった子どもだけが持つ大切な真っ新な心を少し思い出したような気になりました。『ものは心で見る。肝心なことは目では見えない』この本で一番印象...この感想を読む
4.54.5
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