星の王子さまの感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

星の王子さま

4.814.81
文章力
4.83
ストーリー
4.67
キャラクター
4.78
設定
4.83
演出
4.67
感想数
13
読んだ人
38

星の王子さまの感想一覧

サン=テグジュペリによる小説「星の王子さま」についての感想が13件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

大切なものは目に見えない

この本と初めて出会ったのは、まだ私が幼稚園児くらいの頃、某大型電気量販店でのことでした。この本と、この本の話を元にしたコンピュータゲームとかセットで売っていて、祖母が誕生日のプレゼントとして買ってくれたのです。私は、すぐに星の王子さまの世界観に魅了されました。王子様の纏う不思議なオーラと、大人になった「僕」。この本の魅力の一つは、なんといっても登場人物ですね。王子様が自分の星を旅立って、様々な星で出会う様々な人こそが魅力なのではないかと思います。そして、作者が読者に伝えたいメッセージもそこに込められていると思います。王子様はまだ子供で、そんな王子の視点で見た人物の印象を通して伝わってくることもあると思います。なかなか言葉にするのは難しいのですが……。最後に、この本の中で好きなフレーズを紹介させていただきます。それは、「大切なものは目にみえない」ということです。裏を返せば、目に見えるもの...この感想を読む

5.05.0
  • K10K10
  • 195view
  • 461文字

子どもだった頃があるから、わかる。

私が、小学6年生のとき、担任の先生から薦められた本でした。当時の私は、「大切なものは目には見えない」っていうことはあいまいすぎてよくわからないままでした。大人になるにつれ、サン・テグジュペリと、その時代背景を徐々に知ることとなり、物語のなかにメッセージが込められているのだと、後で知りました。王子さまと、バラの花。王子さまと、キツネ。星の王子さまの物語のメインはここにあるのだろうなと思います。そして、王子さまは、1年前と星の配置が全く同じ時に、ヘビに噛まれることで小惑星に帰る。別れを惜しむ「ぼく」とのやりとりは、大人になった今、私の一番、涙が出る場面です。「心で探さないと、何も見えない」王子さまは、無事に小惑星へ帰れたなら、「ぼく」が見る星たちは、きっと笑っているように見えるだろう。もしも、王子さまが悲しんでいるならば、その星たちは涙でいっぱいになって見えるのだろう。ものの見方、感じ方には...この感想を読む

5.05.0
  • ちかちか
  • 94view
  • 445文字

目に見えているモノだけが全てじゃない

著者のサン=テグジュペリが亡くなってから100年以上経ったため星の王子さまという作品はたくさんの人々に訳されています。今回私が紹介させていただくのは内藤濯さんの訳す、元祖「星の王子さま」です。名前的に子ども向けかなって思われてしまう作品ですが、実際は大人向けな物語です。本の冒頭にも幼かった頃の親友へ捧げられていますし。この本には、いくつか目には見えない本当に大切なことが隠されています。私が一番心に残っているのはこの言葉です。キツネが王子様に語りかけているところ。「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ」私達は年を取り大人へとなっていくにつれ、色々な知識・経験を重ねて成長していくけど、知らない間に何かを失っていく。その「失ったもの」を思い出させてくれ、そして目に見えているものが全てじゃないことを教えてくれる。何事も心で見ないといけない。この本...この感想を読む

5.05.0
  • 96view
  • 425文字

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