一気に読みました
まったく予想がつかない展開
推理小説とも違うような、ホラーなのか?なんなのか?
とにかくどういう展開になるのか想像つかなくて、とても引き込まれて続きがみたくてたまらなかったです。
独白ノートを書いた母の幼少期はなぜそんなだったのかっていうのはとくに説明がないけれど発達障害的なものなのか?
ものに興味を示さなかったとか頭にコブがあったとか殺人を罪悪感なくすることがコブとつながるのかと思ったけどそうでもなく。
親が特別おかしかったとか育て方がおかしかったわけではなさそうだから、そういう性分の子供だったというだけという解釈でよいのでしょうか。
最後の最後までどんでんがえし
殺されたと思った亮介の母は結局生きててずっとそばにいたという。
ずっとと言ってもペットのお店を開店させてからのことだけど、まさかあの人がね・・・っていう。
すごくきびきびしてていい人そうだったけど、幼少期の異常さとつながらなくて。
みんなが細川さんは亮介のことが好きなんだよ、鈍感とか言っていたけど母親的好意のほうだったのですね。でもほっぺにキスしたのって親子愛で?するものかしら・・・
母親が替わっていたというのに誰もがそれを間違いだと言う、数か月離れていたから替わったように思えるとか、小さい子供こそ母親大好きだからわかるのに周りに自分が間違いだと言われたらそうなのかと思ってしまう怖さ。
でも最後受け入れちゃうのは叔母さんだったからなんですかね。
だけど叔母さんなんだからあ会ったことあるだろうにと思うんですが、お母さんじゃなくておばさんだよってならないのかな?それとも会ったことなかったのかな。
殺したと思ったら生きてたり。
お母さんが会いに来るとか言ったとき幽霊かなとか思っちゃいましたが、ほんとに生きてたんですね。
結局お父さんは血がつながってなかったしお母さんは殺人鬼だし、ほんとだったら精神崩壊しそうなレベルですけど、やはりその殺人鬼の血を受け継いでいるから神経が普通じゃないのか?と思っちゃいます。
弟にとってはほんとのお父さんであり、そのお父さんを看取ることなくさよならするってつらいでしょうね。
あえて書いてないけど読み手はみんな思ったわけで、旅行は心中しにいくってことですし、死にに行く親を止められないってのもね。でも末期がんだしもうすぐ死ぬのだし好きなように過ごさせてあげたいって思ったりもするし。
このへんは涙涙でした。
結局、姉になりかわった妹の叔母さんが一番かわいそうな気がします。
事故って自殺ってことですよね。
自分ってなんだろうって思ったことでしょう。
みんなけっこう1人暮らしなのね
お母さんは事故で亡くなって、お父さんは末期がんで一戸建てに1人暮らし。
世間一般的には息子が1人くらい帰ってこいよっていいそうな状況ですが、兄も弟も自分の都合もあるからでしょうけどそのまま現状維持を続けています。
私は親が高齢になってきて遺産問題とか相続問題とか関心が出てきて調べているので、お父さんは失踪しちゃうわけだしおばあさんは施設でまだ生きてるし、税金とか施設費用とか孫の兄弟が払うようになるのか~大変だ!とか違う意味で考えてしまいました。
祖父母より先に親が死んだら孫に祖父母の世話が降ってくるのだなと。
そしてなによりこの兄弟は当然のように祖母に会いに行き病気の父に会いに行き、進んで世話をしているわけで。
なんでしょう、私の器の小ささにちょっと落ち込みました。
やはりそれが普通の行動なのでしょうかね。
私は「なんで私が・・・」とか思っちゃうと思うので、冷たいのかな。冷たいのでしょう。
やって当然とどうしても思えなくて・・・親に対してもですが。
私も欠陥人間かもしれません。
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