冒険映画だけではない親子の物語
インディ・ジョーンズらしい冒険のシーン
やはり映画の主軸となるインディ・ジョーンズらしい冒険やアクション、宝探しのシーンにはスリリングで目を見張るものがあります。特にこの作品はアメリカ、ベニス、砂漠のある聖地と、雰囲気の全く異なる場所を移動してるので、見るだけで一緒に冒険しているような気分になれます。ですが他のアクション映画より残酷さが少ないですし勧善懲悪なところが、子供も一緒に見て楽しめるので気に入ってます。最後の方の、聖地で永遠の命を得られる聖杯を探しに行くシーンはインディ・ジョーンズらしい罠たっぷりの聖地で楽しませてくれました。ザクッと首が飛んでしまうシーンは一瞬驚きましたが、無事聖杯をとってお父さんが生き返って本当に良かったです。
紐解かれる親子の愛
何と言っても一番の見所は、ショーンコネリー演じるお父さんとハリソンフォード演じるインディの親子の絡みです。個人的にハリソンフォードの演じるジェームズボンドが見てみたいと思っていましたので、二人の共演は見ることができてとっても嬉しかったです。いつも留守にしているインディのお父さんというイメージでしか物語にでることがなかったのが、本作でついに登場し、宝探しのために敵に拐われてしまったところをインディが助けながら親子の確執が無くなっていく様子がとても微笑ましく、心があたたまりました。親子で同じ女性にひかれて手を出してしまってるところとかもなんだか、役者さんの間合いや演技のおかげかちょっとコミカルで微笑ましくて笑ってしまいました。こんな親子がいたら格好よすぎてメロメロになってしまいそうです。ちょっぴり敵の女性が羨ましいです。
なんとヒトラーが登場してしまいました
ナチスの敵陣に乗り込んでしまうドキドキ感と、ヒトラーが出てくるところも個人的に見所でした。どうなってしまうんだろう?というドキドキとは裏腹に、ひょんなことでヒトラーからサインを貰ってしまう展開になるのが面白かったです。映画のなかでヒトラーがこういう描かれ方をするのはおそらくこの映画くらいなのではないでしょうか。敵陣から気球に乗って脱出しようとするとこは昔っぽくてワクワクしました。お父さんとインディが縛られて火で燃やされそうになるあたりもナチスっぽくていいですね。いくら考古学者であり冒険家でも、教師でもあるのにヒトラーに会っちゃうあたりがインディらしいと思いました。シリーズのなかで一番好きな話です。
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