冒険映画だけではない親子の物語 - インディ・ジョーンズ/最後の聖戦の感想

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映画レビュー数 5,784件

冒険映画だけではない親子の物語

4.54.5
映像
4.0
脚本
4.5
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
4.5

目次

インディ・ジョーンズらしい冒険のシーン

やはり映画の主軸となるインディ・ジョーンズらしい冒険やアクション、宝探しのシーンにはスリリングで目を見張るものがあります。特にこの作品はアメリカ、ベニス、砂漠のある聖地と、雰囲気の全く異なる場所を移動してるので、見るだけで一緒に冒険しているような気分になれます。ですが他のアクション映画より残酷さが少ないですし勧善懲悪なところが、子供も一緒に見て楽しめるので気に入ってます。最後の方の、聖地で永遠の命を得られる聖杯を探しに行くシーンはインディ・ジョーンズらしい罠たっぷりの聖地で楽しませてくれました。ザクッと首が飛んでしまうシーンは一瞬驚きましたが、無事聖杯をとってお父さんが生き返って本当に良かったです。

紐解かれる親子の愛

何と言っても一番の見所は、ショーンコネリー演じるお父さんとハリソンフォード演じるインディの親子の絡みです。個人的にハリソンフォードの演じるジェームズボンドが見てみたいと思っていましたので、二人の共演は見ることができてとっても嬉しかったです。いつも留守にしているインディのお父さんというイメージでしか物語にでることがなかったのが、本作でついに登場し、宝探しのために敵に拐われてしまったところをインディが助けながら親子の確執が無くなっていく様子がとても微笑ましく、心があたたまりました。親子で同じ女性にひかれて手を出してしまってるところとかもなんだか、役者さんの間合いや演技のおかげかちょっとコミカルで微笑ましくて笑ってしまいました。こんな親子がいたら格好よすぎてメロメロになってしまいそうです。ちょっぴり敵の女性が羨ましいです。

なんとヒトラーが登場してしまいました

ナチスの敵陣に乗り込んでしまうドキドキ感と、ヒトラーが出てくるところも個人的に見所でした。どうなってしまうんだろう?というドキドキとは裏腹に、ひょんなことでヒトラーからサインを貰ってしまう展開になるのが面白かったです。映画のなかでヒトラーがこういう描かれ方をするのはおそらくこの映画くらいなのではないでしょうか。敵陣から気球に乗って脱出しようとするとこは昔っぽくてワクワクしました。お父さんとインディが縛られて火で燃やされそうになるあたりもナチスっぽくていいですね。いくら考古学者であり冒険家でも、教師でもあるのにヒトラーに会っちゃうあたりがインディらしいと思いました。シリーズのなかで一番好きな話です。

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他のレビュアーの感想・評価

分かっているけど、つい見てしまう

お決まりのパターンだけど冒険家で考古学教授であるインディアナ・ジョーンズの活躍を描いたシリーズ3作目はある意味シリーズの集大成とも言える作品です。時は1938年、インディの元に大富豪のドノヴァンという男が現れる所からこの冒険はスタートします。キリストの聖杯の在り処を記した遺物を手に入れた調査隊隊長が行方不明となり、彼を捜して欲しいというものでした。ここまではよくあるパターンです。ですがここからかなり驚かされました。その行方不明となった隊長というのがインディのお父さんだったのですっ。そういえば、今までインディのプライベートってほとんど出て来ませんでしたよね。更に、インディアナ・ジョーンズが本名でないという事にも驚きました。本名はヘンリー・ジョーンズ・ジュニアというそうで、ジュニアと呼ばれるのが嫌で、飼っていた犬の名前からインディアナ・ジョーンズと名乗るようになったそうです。って、飼っている犬の...この感想を読む

4.04.0
  • yukiyukiyukiyuki
  • 86view
  • 2008文字
PICKUP

宝と、家族と

基本となるのはこのシリーズの肝である「宝物」探しです。本作でもメインとなるのはキリストの「聖杯」ですが、この作品で特徴的なのは若き日のインディのエピソードが明かされること、そして聖杯探しを通じて、父との確執が明らかにされることです。インディと同じく歴史に詳しい父ですが、研究に打ち込むあまり病死した奥さんを助けえやれなかった過去があります。家庭内不和の原因ですが、「聖杯」探しを通して陰謀に巻き込まれて、それから逃げ延びる経過でインディに助けられたりともに冒険をします。つまり宝だけでなくインディ自身や父とのことなど「家庭」に関係したことも入り込んでるわけです。聖杯をめぐっては再びナチスとの戦いになりますが、この辺の活劇は衰えていません。多少ワンパターンや不満に感じることもありますが、この家庭的な要素や過去の経緯など別の方面でもアプローチが出てきた面を、ファンとしては知れて嬉しかったです。この感想を読む

4.04.0
  • yukigenoyukigeno
  • 112view
  • 397文字

大人気インディ・ジョーンズシリーズの傑作

インディ・ジョーンズシリーズの3作目です。舞台は1938年のアメリカ。インディはアメリカの大学の考古学教授として多忙な日々を送っていました。ある日大富豪ドノバンにイエス・キリストの最後の聖杯を示す重要な遺物を見つけたが、調査隊の隊長が行方不明なので探してほしいと持ちかけられます。最初は断ろうとしたインディでしたが、隊長が自分が少年時代に生き別れた父親だったことを知り、父が最後に消息を絶ったベネチアへと旅立ちます。そこからノンストップの冒険活劇が始まりますが、聖杯は見つけられたのでしょうか・・・・・・。主演はスター・ウォーズでハン・ソロを演じ一躍大スターになったハリソン・フォード。父親役は007シリーズで初代ジェームズ・ボンドを演じた世界的スター、ショーン・コネリーが何とも言えないお茶目な好々爺の父親を演じています。見所はもちろん数多くのアクションシーンですが、インディの少年時代を演じた今は...この感想を読む

4.54.5
  • 黝璽黝璽
  • 80view
  • 627文字

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