イベント・ホライゾンのあらすじ・作品解説
1997年公開、アメリカの本格SF・ホラー映画である。 監督は「バイオ・ハザード」シリーズ、「エイリアンVSプレデター」のポール・W・S・アンダーソン。 人類が宇宙に移住し始めた西暦2040年に行方不明となった、人類初の超深宇宙探査船”イベント・ホライゾン”号が、7年後、海王星付近に現れ、救難信号を発信していた。 ミラー船長ら8名のクルーは、その救助と探査のため、空間を歪め2点を繋ぐ重力推進装置”コア”の開発者ウェアー博士を乗せ海王星に向かう。が、彼らが見たのは、惨たらしいクルーの遺体と彼らが互いに殺し合った記録、そして、動力室で不気味に稼働する”コア”であった…。 ミラー船長を「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーン、ウェアー博士を「オーメン/最後の闘争」のサム・ニール。クルーは「アポロ13」のキャスリーン・クインラン、「ホテル・ニューハンプシャー」のジョエリー・リチャードソン、「U-571」のジャック・ノーズワージー、「フォーン・ブース」のリチャード・T・ジョーンズなど。
イベント・ホライゾンの評価
イベント・ホライゾンの感想
予想だにしなかったグロホラー
まずは時代背景から。2015年には人類が初めて月面に移住しているとのこと。これはまず実現しないです。2032年には火星で民間の採鉱が始まるとのこと。これも現時点では不可能でしょう。2040年には超深宇宙探査船イベント・ホライゾンが、太陽系境界線の探索に出発。しかし、海王星の彼方で消息を断ったとのこと(当初は原子炉が故障し大破と噂されていた)。そして2047年の現在、イベント・ホライゾン号から微弱電波を傍受したとのこと。そこで、船の探索と空白の7年間で何が起きたかを調べるべく極秘任務を進めていきます。実は、イベント・ホライズンは国家の機密実験船で、次元に穴を開けて、何光年もの彼方に瞬時に移動することができます。そして、この重力推進(イオン・ドライブ)という航法を開発したウェアー博士が、今回探索船にのっています。ところで、傍受した信号は「リバラテ・メ」=「助けて」と聞き取れたのですが、後々実は「リバラメ・ト...この感想を読む
SFというよりホラー?
スティーブン・ホーキング博士のブラックホール理論の話なんかででてくる「イベント・ホライゾン」を題材にしたSF映画です。7年前に消息をたった宇宙船が急に帰ってきて救助にいくという、2001年宇宙の旅からの伝統的なプロットですね。宇宙船の美術なんかもけっこう伝統的なものを感じます。しかし、まぁ、肝心のイベント・ホライゾンに関してなのですが、次元に穴を開けて異次元に繋がった先が地獄とか邪悪とか、なんかそういうオチははっきり行ってSF好きからはちょっと残念でした。最期はなんか進撃の巨人みたいな奴が出てきて、単なるホラーでした。映画という限られた時間とはいえ、説明不足も否めませんでした。