塔矢アキラの心の変化について。 - ヒカルの碁の感想

理解が深まる漫画レビューサイト

漫画レビュー数 3,136件

ヒカルの碁

4.734.73
画力
4.63
ストーリー
4.20
キャラクター
4.50
設定
4.45
演出
4.33
感想数
4
読んだ人
25

塔矢アキラの心の変化について。

5.05.0
画力
5.0
ストーリー
4.0
キャラクター
5.0
設定
4.5
演出
4.0

目次

塔矢アキラの心の変化。初期。

塔矢アキラは非常にしっかりした子供ですよね。父親のしつけがいいのか、自分の将来が決まっている 子らしい性格と度胸です。思わず歌舞伎の子供を想像してしまいました。あれは世襲制ですが、囲碁の世界はどうなのでしょうか。アキラは最初藤原佐為の存在 は全く気づけません。というのもそのままヒカルが囲碁の実力者だと思っているからですが、それはそうですよね。自分と同じ年頃のヒカルが自分と囲碁の勝負 を互角にできる。しかもほとんど囲碁の経験がないと知ったらショックを受けるに違いありません。それだけ自分に自信があるほど毎日鍛錬を繰り返してきたわ けですから。

塔矢アキラの心の変化。中期。

話はひたすらアキラがヒカルを追いかけて行きます。その健気さと言ったらまる で隠しもせず一直線です。そんな糞真面目に進まなくてもいいのにと思うほどアキラは真っ直ぐな子だと思います。そこに障害物があったら意地でもどかして突 き進む頑固さはありますが、こんなわかりやすい人も珍しいなと思います。ただ、私はそんなアキラの一途さと真っ直ぐな精神は凄く読んでいて好きでした。な かなか人って興味のあることだとしてもあんまり表に出さないですよね。

塔矢アキラの心の変化。後期。

後期のアキラの性格 は何かを悟ったような気がします。何度も何度もヒカルと囲碁をやっているうちにヒカルの中にいる佐為の存在を見抜いたような感じです。言葉に上手くできな くても鋭い感覚がそれを掴んだんですよね。ひたすら追い求めて追い求めたものだけがわかる世界っていうのも格好良くて好きです。そして佐為がいなくなった 後に私はなんだか今まで夢を見ていたような気がしました。ヒカルがとうとう現実の厳しさに一人で立ち向かわなくてはならなくなる後期は読んでいて辛かった 気がします。アキラの心の変化を追ううちに自分もアキラの目線でヒカルを見ているような感じになってきていました。ようするに今までチートだったヒカルが ヒカルとして囲碁をするわけですから、これはもう子供の頃からやっていたアキラの方がとても大人に見えてしまったのです。物語は現実の厳しさを教えて終 わってしまったのが残念です。というのも個人的には夢のようなままで終わって欲しかったので佐為がいなくなって、彼のいてくれた意味を知ったところで終 わってもよかった気がします。韓国の新しい選手との戦いは読者の想像に任せてそこで終わっても良かったような気がします。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

碁がわからなくても楽しめる‼︎

これね、碁の話かと思って全く興味もわかなかったの。表紙みても、前髪だけ金髪ってどういうことだよ。とか思ったりして。でも、私の兄が買ってたから暇だし読んでみるかーって。そしたらちょちょちょー面白いじゃん‼︎最初の絵はなんかヒカルもとうやも子どもっぽくて何だか好みじゃなかったんだけど、回をおうごとに、みんな成長すんの。絵がだんだん綺麗になってくしさ(;_;)初めはサイが泣いたりわめいたりしたらヒカルは吐いたり気分悪くなったりしてたけど、あれなくなったね。笑途中から面倒になっちゃったのかな。それとも碁の話が深くなってそれどころじゃないよね。うん。碁とは関係ないところの話も好きで、サイが現代の文明の発展に驚くのが新鮮でね〜、でも1番印象深かったのは、傘ね。傘はこれだけ文明が発展して便利なものが沢山あるけども、傘はいつまでたっても傘の形で、さすけど結局濡れちゃうんだよねー。傘って不便だよねーってww碁の...この感想を読む

4.94.9
  • さかおさかお
  • 136view
  • 523文字

感想をもっと見る(4件)

関連するタグ

ヒカルの碁を読んだ人はこんな漫画も読んでいます

ヒカルの碁が好きな人におすすめの漫画

ページの先頭へ