最初は自分の意志のつもりでも ’逃げ’とか’負け犬根性’ってのは癖になる
犬神暴狗
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小さな問題だろうが学級会で徹底的に論じ合う主人公は小学生たち。だけどこれは「見た目は子ども・頭脳は大人」状態である。裁判をテーマとして取り上げた漫画にもいろいろあるが、全員小学生(裁判官は幼稚園児)という設定はなかなかない。弁護士も検事も小学生。その裁判の結果には法的拘束力もある…とは言っているが、巻き起こる事件とその判決はかわいらしいものばかり。血の学級会との差がありすぎて、異様にシュールなギャグの響が漂っている。だいたい弁護する人には天才的な人が配置されるのが定説。この作品の中でもアバクはそのポジションにある。一度も負けたことがないってわけではなくて、ロースクールに通わずに独学で司法試験を突破した、というところと、血の学級会の生き残りだという面で恐れられている弁護士だ。無理に特殊能力を付けたりはしていないので、そこだけは変に現実的な仕様になっている。小学校の時間割にある「学」の時間...この感想を読む
小学校で巻き起こる謎を裁判で裁くあれ?何かに似ている…?とネットで言われたのが「ダンガンロンパ」や「逆転裁判」のシリーズですね。確かに似ている気もするけど、裁判をテーマにすればこんな感じにはなってしまうんじゃないですかね。弁護士も検事も、被告人を有罪とするか無罪とするかを決めるために、自分の持ちうる知識と証拠をもってして相手を論破することが仕事なわけですから。たいがい、一度も弁護で負けたことがないとか、いつも負け試合だと思われるものをひっくり返すとか、ものすごい経歴がついてくるストーリーが多いと思いますが、この「学糾裁判」では、アバクもそれなりに負けている過去があるようだし、弁護人も選んでいる気がするし。リアルなんじゃないですかね。で、それを小学校の普通のクラスの時間でやるっていうところがかなり新しかったと思っています。必ず検事と弁護士一人ずつがクラスに転校してきて、その都度裁判を開き...この感想を読む
犬神暴狗
一度逃げるとそれが癖になって、何に対しても真正面から向き合えなくなるぞ、と助言するシーン