私の、『プリティ・プリンセス』 - プリティ・プリンセスの感想

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私の、『プリティ・プリンセス』

3.53.5
映像
4.5
脚本
3.5
キャスト
3.5
音楽
2.5
演出
3.0

目次

主人公を演じきった、アン・ハサウェイ

今では様々な映画で引っ張りだこのアン・ハサウェイ。

様々な役柄で映画を演じ魅了する彼女だがこの映画に出演した際は

たったの19歳、アンが初めて出演、そして主演に抜擢されたのがこの映画だった。

眼鏡をかけ、ぼわっとしたあの印象的なパーマ姿は現在のアンとは全く違い、

初めてこの映画を見た際は衝撃だった。ファンにとってはお馴染みのスタイルだろうか。

ディズニー映画とあって、全体的にポップなストーリーで主人公は独特の世界観があり

自分の考えを持ち一見しっかり者に見えるが実はおちゃらけた一面もあり

とても可愛らしくて何だか応援してあげたくなるような、そんな主人公に目が離せなかった。

普通の高校生から、王位を継ぐように祖母から言われそこから主人公が

恋愛、友情、家族との葛藤に向き合う姿は、現代の映画にも匹敵するような

面白さがあったと思う。この映画の上映後、アンは映画業界に注目され

『プラダを着た悪魔』、後には『パッセンジャー』、『レ・ミゼラブル』といった

ヒット作に抜擢されていくようになるのだ。彼女の素直で飾らない演技が

様々な映画を生かし彼女が映画を創っていっているのだとこの映画を観て感じることがある。

アン・ハサウェイを語るならまずこの映画を見ずには語れないだろう。

この映画を観てからきっとあなたもアンの出演映画を再びチェックしたくなるに違いない。

主人公の祖母役は『サウンド・オブ・ミュージック』、『メリー・ポピンズ』で有名なジュリー・アンドリュース

主人公の祖母役には、『サウンド・オブ・ミュージック』、『メリー・ポピンズ』でも有名な

ジュリー・アンドリュース。抜群の歌唱力と美貌で60年代を駆け抜けた人物だ。

『サウンド・オブ・ミュージック』は日本でも、劇団四季で一年中上映されているほど

有名な映画であり、『メリー・ポピンズ』は東京ディズニーランドでもパレードで

出てくるほどでありどれも、日本人には身近な海外女優であると言える。

綺麗な歌声が印象的な彼女だが、今回の映画では歌唱シーンはほとんどない。

そんなこの映画での彼女はある意味新しい一面を観れた気がする。

主人公との絶妙な掛け合いにこちらも笑ってしまった。主人公の祖母であり

国の女王でもあるという設定ではあったが堅苦しい゙ドギツイ゙印象はなく、むしろ優しく

ある意味ほかの映画より見やすい、温かい映画だったように思える。

ジュリー・アンドリュースの役柄、そして彼女の持つほがらかな表情に癒された人も

多いのではないか。決して押し付けず、孫を信じ、時にはダメなことはダメと

叱ってくれる愛に溢れた優しい彼女は理想の母親(祖母)像なのかもしれない。(?)

今作映画監督、ゲイリー・マーシャルについて

この映画の監督はゲイリー・マーシャル。彼は監督以外でも、俳優や脚本家、

映画プロデューサーとしても映画業界で活躍している。さまざまな仕事で

鍛え抜かれた彼はさまざまな視点で考えこの作品を作り上げたに違いない。

出演したアン・ハサウェイやジュリー・アンドリュースを生かしたのは

この様々な視点で映画を作り上げてきたからだ。そんな彼が初主演を果たした

アンのアンらしさを引き出したんだと考えられる。

アンの魅力を一番に気が付き、生かした彼の監督作品にも目が離せない。

この作品の続編映画でも彼は監督を務め、その6年後には

『バレンタインデー』という映画で彼は映画監督を務め、その映画でも

アン・ハサウェイは出演した。彼の監督作品もまた、いろいろと見たいと思う。

➃今作上映時期の時代背景、ファッションについて

この作品が上映されたのは2001年(平成13年)である。

2001年は私自身まだ幼少期だったのであまり覚えてないところもあるが。。。

2000年に入り情勢も目まぐるしく変化していき、新しいものを

世間が求めていこうとした時期であると考えられる。

もちろん、映画や写真もカラーになり『便利さ』が追求され始めた時期である。

ファッションもこの時期に流行ったものが回ってきて、今のファッションと

何ら変わりがないように思える。奇抜な髪色や太眉、大柄の花模様のドレスに

ワイドパンツ。現代にもある、『古着』と呼ばれるような洋服が目立つ。

そんなところも現在において15年前の映画だとは、思えないところだと考える。

流行りが巡りに巡ってちょうど今と似たところもあると考えられるが、

ファッションにも細かく手をかけていたからこそだと私は考える。

最後に

私がこの映画を観た理由はもちろん、アン・ハサウェイが大好きで

ずっと観たかった映画だったからだ。だが、やはりそんなことを忘れさせるような

感動をさせてくれた物語にはあった。美しさとは見た目ではなく、

優しさや強さ、勇敢さ、そして努力すること。ディズニー映画はいつも大切なことを

教えてくれる。今回、この映画を観てから少しでも、小さなことからでも努力して

いい方向に物事を考えてみようと思えることが出来たと思う。

引き続き、アン・ハサウェイに目が離せなくなった。

あなたもこの作品を通して何か学ぶことはあっただろうか、、、?

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