美し過ぎるフォルム - 機動戦士ガンダム F91の感想

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機動戦士ガンダム F91

4.174.17
映像
4.25
ストーリー
3.83
キャラクター
4.33
声優
4.08
音楽
4.33
感想数
6
観た人
10

美し過ぎるフォルム

5.05.0
映像
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
声優
5.0
音楽
5.0

目次

外観と武装について

歴代ガンダムの中で、最も美しいフォルムのガンダムではないでしょうか。あくまで私の主観なのかもしれませんが(笑

カッコ良く魅せる工夫が随所に隠れてる気がします。工夫ではないのかもしれませんが、ガンダムといえば合体・変形機構がこれまでのシリーズでは欠かせない要素だったと思います。

まずは、初期ガンダムはコアファイターと上半身・下半身が合体します。そして、Zガンダムは、ウェブライダーという飛行・移動特化の形態に変形します。さらに、ZZガンダムは合体と変形の要素を兼ね備え、シリーズそれまでのガンダムでもっとも火力と機構に恵まれたガンダムといえるでしょうね。

劇場版ガンダムでいえば、比較対象はν(ニュー)ガンダムでしょうか。確かに、ν(ニュー)ガンダムは変形・合体機構を備えていません。サイコフレームの技術を採用され、ニュータイプ専用の武装であるファンネルを搭載した、初のガンダムといえるでしょうか。しかし、ファンネルを搭載したことにより、左右対称フォルムでなくなりました。そして、ν(ニュー)ガンダムに搭載されたフィンファンネルという武装が、合体や変形という要素の気がするのです。

しかし、F91はそのような機構を一切排除しています。その分、メカニカルデザインとしては、カッコ良さを演出することが難しかったのではないでしょうか。変形や合体という要素を使えば、カッコ良さを容易に演出できたかもしれません。しかし、それを排除した意外性と、単純にフォルムを徹底的に考え抜かれた洗練さを備えている気がします。

敢えて困難な道を選んで考えられた、唯一無二のガンダムだと思うのです。

また武装についても、これまでのものから一新されています。

シールドがビームとなり、コンパクト化されてることが挙げられます。そして肩部にある冷却フィンもカッコ良さを演出し、その上で美しさをも感じさせるものに仕上がっています。

またバイオコンピュータや、フェイスオープンという機構も意外性があり、カッコ良いフォルムであったように感じさせます。

私は、V2アサルトバスターがガンダム史上で最もカッコ良いと思っていますが、この根幹にあるモデル、デザインの気がしますね。

しかしF91って、ガンダムとして開発されたわけではない、という設定なんですね。これまでのガンダムから、一新されたイメージなので、それも納得のいくもの設定に思います。

森口博子さん最高の楽曲!

森口博子さんといえば、Zガンダムの第2期オープニング曲を歌ったアイドル歌手でした。「水の星より愛を込めて」は本当に名曲だと思います。これで知名度が一気に上がりましたよね。

そして、ガンダムシリーズで2回目と3回目を飾ったのが、「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~ 」「君をみつめて」ですよね。

「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~ 」は私の中で、アニソン史上で上位ランクに食い込み楽曲です。初めはおとなしく控えめなイメージなのに、メロディーそのまま、徐々にテンポアップして感情を込めて歌えます。

メロディーはそのままなのに、アップテンポであること、終わりが近づく度に楽器の演奏も盛り上がるので、全然違ったイメージの曲になります。

ガンダム史上で最も良い楽曲で、森口博子さんの楽曲の中でも、最高の楽曲だと思います。

森口博子さんはどう思ってるか、知らないですけどね(笑

現代社会の兵器技術

ある意味で、このアニメ作品が、現代社会で実現しつつあって恐ろしいです。

その象徴が、バグと呼ばれている無人兵器と考えます。現代社会では、遠隔操作で操作する兵器が、実用化されつつあります。無人でプログラミングによって、攻撃する兵器も、実は存在するのではないか、と思えてしまいます。

ドローン問題が、ニュースを騒がせていた時期があります。しかしその先にあるのが、このアニメ作品の中にあるバグという兵器の気がして怖いです。

物語の意外性とカッコ良さ

セシリーが敵勢力の王族だった、という設定が面白い物語展開だったように思います。これまでのガンダムシリーズでもなかったものですよね。

またシーブックの成長の早さについては、アムロやカミーユ、ジュドーといった歴代ガンダムの中で、もっとも早いですよね。

また、F91の開発にシーブックの母親が携わっていたというのは、アムロ・レイと父親テム・レイを彷彿とさせたのが良かったです。

ここまでくると最終最後で、セシリーがシーブックと共に敵勢力に立ち向かっていくことも想像できます。

しかし、セシリーが撃墜され、最後に宇宙空間に放り出されます。そして、シーブックとF91が覚醒して真価を発揮する場面は分かっていても、胸を熱くさせる展開です。

シーブックがカロッゾ駆るラフレシアを撃墜した後、宇宙空間の中で、セシリーを探す場面も良いですよね。これも初代ファーストのアムロ帰還の場面が頭の中で甦ります。

そして、そのシーンでは「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~ 」が流れてるんですよ。演出としても、音楽としても最高の魅せ場ですよ。劇場版の短編アニメとしては、最高のクオリティーだと思います!

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