ありとあらゆる碧
レズビアン映画である以前にも興味深いと思い、友人と連れだって観に行った。
主演のアデルは初めすこし心ここにあらずの表情で、すこしの背伸びが全然おいしく味わえなかった女子学生に感情移入できずにいたのだが、途中“出会い”があってからの目の表情にぐんぐん惹かれた。
そしてなんてセクシーな唇!!
レア・セドゥはミッション・インポッシブルが初見だったので、あまりの化けっぷりに好きになってしまいそうだった。(その後の美女と野獣でのベルへの転身っぷりもすばらしい)
しかしながら、さすがフランス映画というか、「アデルそこでそれやったらアカンがなーーー!!!」な展開(この二人も気がついたらレズビアンカップルになってた。元カレはともかく元カノはどうした!!とついツッコミたくなるのだが、別れの描写は入れなくてもわかるよね?なアレなのか)で、友人ともども盛大に豆鉄砲を喰らう鳩の顔になってしまった。
恋愛の文化の違いである。
特筆すべきは、画面上のどこかに、常に 青の要素が存在していることである。
どんなシーンでも、必ず BLUE がアデルと共にある。
熱い、という表現よりあたたかい、というニュアンスを含むという原題に、寄り添うぬくもりの意味合いを感じた。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)