アデル、ブルーは熱い色の評価
アデル、ブルーは熱い色の感想
フランスの普通の女の子の青春を体験する
2013年カンヌパルムドール受賞作2013年、フランス映画。監督はアブディラティフ・ケシシュ。チュニジア人で子供の頃フランスに移住したそうです。これまでに4作品の監督脚本を手がけてきたもののいずれも日本未公開であり、この作品で2013年のカンヌ映画祭のコンペティション部門でいきなりのパルムドールを受賞、しかも主演女優二人にも同時に同賞が贈られるという快挙で一気に注目を集めることになりました。私も当然彼の作品を見たのは初めてでしたが、この年に見た全ての映画作品の中でも特に印象深い一本になりました。これからも彼の作品はフォローし続けていこう、と思っています。主人公の心に同化する体験作品のタッチは、同じフランスの監督であるダルデンヌ兄弟を思い起こさせる、生々しい手触りで、いわゆる「ドキュメンタリータッチ」と称されるような撮り方の映画なのだけど、もちろんただラフなわけじゃない。むしろ研ぎすまされ、無駄がなく...この感想を読む
2人の女性の出会いから別れまで
絶対的なビジュアルまずこの映画を観ようと思ったのは上映予定の映画のポスターをたまたま見つけてだったのだが、その画に魅せられた。以前から綺麗だとは思っていたけれど、エマ役のレア・セドゥの青い髪の色が印象的すぎてこれは絶対に観ようと思ったのである。なんなんだ。これは惚れてしまう。彼女の人気のような顔と髪の青、高すぎない声も全てが中性的なエマに合っていたと思う。アデル役のアデル・エグザルコプロスも思春期の少女が女性になる過程を経るにつれて役の中で艶が出ていて2人の異なる美しさが見ていて飽きなかった。ベッドシーンも性的というよりも絵画や彫刻を見るような芸術的な感じがした。綺麗で尚且つリアルな美しさの2人だからこそのシーンだと思った。対称的な2人ハッピーエンドではないこの2人はそれでもお互いを思い合っていたのに、何故別れてしまったんだろう。アデルとエマは、同じ女性で同じ国にいても、環境や考え方はまる...この感想を読む
ありとあらゆる碧
レズビアン映画である以前にも興味深いと思い、友人と連れだって観に行った。主演のアデルは初めすこし心ここにあらずの表情で、すこしの背伸びが全然おいしく味わえなかった女子学生に感情移入できずにいたのだが、途中“出会い”があってからの目の表情にぐんぐん惹かれた。そしてなんてセクシーな唇!!レア・セドゥはミッション・インポッシブルが初見だったので、あまりの化けっぷりに好きになってしまいそうだった。(その後の美女と野獣でのベルへの転身っぷりもすばらしい)しかしながら、さすがフランス映画というか、「アデルそこでそれやったらアカンがなーーー!!!」な展開(この二人も気がついたらレズビアンカップルになってた。元カレはともかく元カノはどうした!!とついツッコミたくなるのだが、別れの描写は入れなくてもわかるよね?なアレなのか)で、友人ともども盛大に豆鉄砲を喰らう鳩の顔になってしまった。恋愛の文化の違いである。...この感想を読む
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