ヴィンセントが教えてくれたことの評価
ヴィンセントが教えてくれたことの感想
ビル・マーレイを堪能する映画
こういうビル・マーレイが見たかった2014年作品。この作品は言うなればビル・マーレイ版「菊次郎の夏」。どうしようもない甲斐性なしのチンピラのだめだめなおじさんが、結果的に誰よりも子どもの良き理解者となり、彼の健やかな成長を助ける役目を果たすというストーリーラインの物語です。ビートたけしの菊次郎は、寅さんの系譜といいますか、なんとも「しまらない」、テキトーでゆるゆるとしたチンピラぶりで、同じ日本人(そして関西人)の自分としては「ああ、こういうおじさんいたかも・・・」と懐かしく思うような微笑ましい真実味があるのですが、ビル・マーレイ演じるヴィンセントは、もっと「ハードロック」な感じです。お国柄の違いもあると思いますが、ヴィンセントのモデルは、監督のセオドア・メルフィの義父だったのですが、ベトナム帰還兵だったそうで、ヴィンセントもベトナム元帰還兵という設定になっており、このことがヴィンセントのキ...この感想を読む