ロビン・ウィリアムス - フックの感想

理解が深まる映画レビューサイト

映画レビュー数 5,784件

ロビン・ウィリアムス

3.53.5
映像
2.5
脚本
2.5
キャスト
3.5
音楽
2.5
演出
3.5

ディズニーの実写作品のなかでも愛してやまない。

はじめて観たときはおそらく小学校1~2年の頃だったと思う。

おひるねの時間に、薄暗いなかこのフックが画面を灯していた。

小さい子ならだれでも通るおとぎ話のなかでも、女の子むけの王子が出てくる甘いストーリーではなく、かといって怪獣や戦いにまみれた男の子向けのヒーローショーでもなく、絶妙なバランスでファンタジーを描くピーターパンのキャラクターを踏襲し゛二次創作゛的な描き方が、ひとつぶで二度おいしい感を出している。

大人になってから観ると、感情移入の対象がロビン演じる大人のピーターにもなったりして、ここでもひとつぶで二度おいしい仕上がりに。

ティンカーベルはアニメ版よりもボーイッシュなつくりだが、実写化するにあたってはセクシーすぎずいい頃合いかな?

ふとっちょの男の子を始め、ネバーランドのちびっこたちもひとりひとりいいキャラクターだ。

ピーターは大人になることを選び、ウェンディはみんなのおかあさんにはならなかった。

大人になってしまったピーターと、それを見守りつづけたウェンディの関係が切ない。

ハリー・ポッターで知られるマギー・スミスのウェンディが泣かせる好演。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

現代に蘇らせた海賊物語

最初から設定を大航海時代においたものとは違います。これは現代の仕事にどっぷりと浸りきって冒険も家庭の愛も忘れがちになってしまっている企業のサラリーマンが、子供を連れさられる事件をきっかけに自分らがピーターパンやネバーランドに関係していると分かり、夢の世界の冒険に旅立つという設定です。つまり史実に重きを置いたり、本来の海賊戦ではなくて、ピーターパンの設定をあえて現代に蘇らせて新たに作り上げた物語と言えます。実際に子供を助け出すためにた主人公は特訓の末に再びピーターパンとして蘇り、フック船長と対決します。このあたりのシーンはやはり飽きさせませんが、個人的には他の海賊のような激しさとスペクタクルが好みなのでちょっと物足りませんでした。この辺りの不足感は、映画の狙いが実は子供向けの作品のように向けて、理想を失った大人に子供の頃の夢を取り戻させるのがメインであるせいかもしれません。この感想を読む

3.53.5
  • yukigenoyukigeno
  • 82view
  • 391文字

感想をもっと見る(4件)

関連するタグ

フックが好きな人におすすめの映画

ページの先頭へ