狸っていいね!
これ、面白い(笑) 狸VS人間VS天狗
京都を舞台とした、狸と天狗と人間という不思議な組み合わせ人情味溢れるお話。
狸と天狗だから人情味と言っていいかは別として、森見登美彦の独自のオタクじみた味のある文章から繰り広げられる、ほっこりとした面白ファンタジーです。
毛玉達が発する「面白きことはよきことなり!」の言葉から様々なおかしな展開にストリーが発展していきます。スピード感もあり、落としどころ、しんみりする場面のバランスが絶妙にいい感じ。
金曜クラブ、美しい弁天様、色ぼけ天狗とゆるゆるの狸たちが複雑にからみ合う人間模様?がなんだか懐かしいやら、肩の力が抜けるような「人生たいした問題なんてない」と思わせてくれる癒系作品。
小説を読んだあとにアニメも見ましたが、イメージが具現化されてさらに面白かったです。続編が出ているので、次は愛らしい毛玉たちがどんな風に楽しませてくれるか期待しています。
奇想天外のストリー展開と、独特な世界観は万城目学の「しゅららぼん」や「鴨川ホルモー」に近いかも。森見登美彦独自の奇妙なゆるいコメディー感があります。
小説の中に出てくる天狗先生が好む赤玉ポートワインがとっても美味しそう(笑)たぬきが面白可笑しく、なのにずいぶんと腹が据わって生きている様子がとっても愛らしいです。
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