面白きことは良きことなり!
下鴨総一郎
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有頂天家族の名言集です。現在7件が登録されています。
下鴨総一郎
主人公の死んだ父だが、まだ生きている時に自分の息子の次男の悩みを聞いていた。複雑な悩みだったがその悩みを父が解決すると言い、そのまま2人は悩みを忘れることにして、しこたま酒を呑んだ。その後すっかり酔っ払った2人は彼らのお気に入りの遊びをしながら次男に発した言葉。
下鴨矢三郎
主人公の兄の、様々な者の大小様々な悩みを適当に聞き流す有り様が、意外にも相談者に好評であると語る場面にて。 だから諦めろとも、頑張れともこの後の文章が続かないのが、押し付けがましくない。
下鴨矢三郎
初詣に来て、弁天に何を願うのかを問われ、主人公がひとりごちた言葉。
淀川長太郎
主人公が、なぜ狸を食べるのかについて聞いて話をしていた際に発言した言葉。
下鴨矢三郎
頭領の選挙に兄が出馬するが、その勝算について、行きつけの酒場の主人に聞かれて返答した言葉。
下鴨総一郎
亡くなった父親がかつて、自分の跡継ぎをすることになるであろう長男に向けて言った言葉。
朱硝子主人
主人公の行きつけの酒場である「朱硝子」に、久しぶりに訪れた主人公に対して酒場の主人が言った言葉。
桓武天皇の御代、万葉の地をあとにして入来たる人々の造りあげたのが京都である------と、これはあくまで人間の見た歴史だ。狸に言わせれば、平家物語に出てきた武士、貴族、僧侶のうち、三分の一は狐で、三分の一は狸で、残り三分の一は狸が「一人二役」でこなしたのであるし、天狗に言わせれば、王城の地を覆う天界は、古来、彼らの縄張りであった------?!。森見登美彦の「有頂天家族」は、実に人を食った出だしの小説だ。京都には今も、人間と狸と天狗が「三つ巴」で暮らしているというのだ。いやあ、実に食えない、食えない。この作品は、あのジェントルでいけずで奇っ怪な「京都ホラ話」にして、時代を超えたラブ・コメディの傑作「夜は短し歩けよ乙女」で、人気が爆発した著者による長編小説だ。この作品でもまた、著者がテリトリーとする京都の街を舞台に、著者十八番の「偽電気ブラン」や「腐れ大学生」が登場し、怪しいキャラクターがぞろぞろ。な...この感想を読む