淡い恋を思い出し過去にタイムスリップした様な気持ちにさせてくれるアオハルの魅力
アオハルの実写版キャスティングに関する様々な意見
青春時代を思い出してしまう。淡い恋心の中であの気になる彼を見つけては隠れて、ドキドキしたあの時間を私たち誰もが経験しただろう。初恋はいつだっけ?と考えてしまうくらい私には遠い記憶です。でもきちんとしっかりと覚えている彼の顔。私はずっと彼の事だけが好きだと思っていました。でも、時間とともに変わる好きな人。恋とは難しいものです。ただ、青春は光り輝きいつまでも誰かの心の中で生きています。いつまでも綺麗なままの姿で、変わらずに宝物となるのでしょう。
この作品は、元々少女漫画を実写版にしたものです。大人気の少女漫画のため、実写版にするにあたって世間からは期待が膨らむばかりでした。実写版で気になるところが、キャスティングです。そのキャスティングが、あまり良い反応ではなかったことを覚えています。個人的な意見としては、双葉が本田翼というのは良かっだけれど、洸を演じた東出昌大に違和感を感じました。彼は確か26歳で、この高校生役に挑戦していましたが、かなり大人すぎて、学校の先生の方が合っているのではないかなと思ってしまいました。身長があるから余計に高校生には見えなかったです。本田翼は、22歳でしたが、幼い顔立ちとナチュラルメイクがとても可愛く女子高生っぽかったです。他の高校生役の方たちは良く知らない人が多かったので、特に何も感じませんでした。
中学生の時、好きの気持ちを伝えられなかった双葉の切ない両思いに隠された洸の秘密
双葉と洸はお互い気になる者同士で、両想いでしたが、まだ幼い2人は、ドロケーで遊んでいる時に何故か目が合うというような仲でした。お互いが意識していたのです。しかし、洸は突然転校してしまい、双葉は、自分の気持ちを伝えられなかったことが悲しくて悔しくて、涙しました。気持ちを伝えたいけれど、恥ずかしくて出来ないという感情がある中で、双葉は、もう気持ちさえも伝えられないという現実に苦しみ、勝手に失恋という結果をくだしたのでしょう。洸には彼なりの事情があり、急に転校することとなりましたが、双葉のことはきっと忘れられないでしょう。両思いで離れ離れになることは、失恋よりも悲しい事かもしれません。
ギクシャクしても心は繋がっている双葉と洸のアオハライド
高校生になって再び再会した双葉と洸。中学生の時の面影があまりなく寂しい気持ちになる双葉の切ない顔が印象的でした。せっかく再会を果たしたのに、2人の間には距離が出来ていました。しかし、お互い他からみたら両思いのようにも見えたり、仲が良いのか悪いのか、はっきりしない2人でした。特に印象に残っている場面は、双葉が洸のことを”田中くん”から”洸”へと呼び方を変えた瞬間のシーンです。見ているこっちまでドキドキしてしまいました。自分も好きな人のことを下の名前で、しかも呼び捨てする時は、慣れるまで毎回毎回ドキドキしていたことを覚えています。呼び名を変えた双葉、淡い恋の予感を感じた瞬間でした。2人が上手くいきそうな時にはもちろんドキドキし、2人が離れてしまいそうになる時もドキドキしました。双葉と洸の恋愛を、自分の初恋と重ねて見てしまう点が、見る人をこの作品に夢中にさせる方法なのかなと思いました。2人の間にある隙間も、お互いのことを思っているからこそできたものだったのかもしれません。教室の中で他の男子と楽しそうにしている双葉を、洸はとても悲しそうな目で見つめていましたが、あのシーンは洸が伝えたいけど伝えられないもどかしさと、悔しさ、苦しみがじわじわと感じ取れました。本当は双葉も洸の事を見ていたいのに、真っ直ぐなぜか見れません。ギクシャクしていくなかでもお互いが相手を1番に考えて意識し合っていることで、離れていても繋がっているようでした。それは、2人が中学生の時に意識し合う仲で離れ離れになった時と似ていました。離れていても2人はきっと赤い糸で繋がっているのでしょう。初めて離れ離れになってから、また出会うという事は2人の間に切っても切れないものが存在すると言えるでしょう。再び会えた事は運命だったのかもしれません。結ばれる運命だとするならば、どんなに離れてしまっても、もう一度会えるという事を教えてくれた作品でした。皆が一度は経験する青春。それはあの頃の風の匂いと共に決して色褪せない宝物です。大切に心の中に閉まっておきましょう。そしていつか静かに思い出してみましょう。あの頃の自分はどれだけ悩み考え、人を好きになったのか、大人になってからの恋とは少し違う青春時代の恋愛は自分の心の奥にそっと隠しておくと、恋に疲れた時、きっと気持ちを落ち着かせてくれます。あなたの役に立つような気がします。私も恋に臆病になった時は、淡い初恋を思い出します。あの頃はただ彼が好きでした。他に理由なんてなくて単純に純粋に彼の側にいたいと思いました。大人になっても青春時代のような恋に憧れてしまいます。憧れを味あわせてくれたこの”アオハライド”は、私の恋を応援してくれているような気持ちにさせてくれました。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)