耳をすませばのあらすじ/作品解説

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映画レビュー数 5,784件

耳をすませば

4.504.50
映像
4.50
脚本
4.10
キャスト
4.40
音楽
4.60
演出
3.50
感想数
5
観た人
8

耳をすませばのあらすじ・作品解説

『耳をすませば』は1995年7月15日に公開された青春アニメ映画で、制作はとなりのトトロや魔女の宅急便などで有名なスタジオジブリ、監督は近藤善文である。 原作は柊あおいが集英社の少女漫画雑誌『りぼん』で1989年8月から11月まで連載した作品であるがアニメ映画化に伴い、主人公の年齢など一部変更されており少女漫画の原作では中学1年生であったが、アニメ映画の設定は中学3年生である。 アニメ映画版のあらすじは、本が大好きな少女、主人公『月島雫』は父親が図書館で働いていることもあり、よくそこに通い読書をしていた。そこで自分が読んだ本を自分よりも先に借りている少年『天沢聖司』の名前を見つけ彼が同級生だと知り、気になりはじめたある日、不思議な猫と出会い物語が展開していく、爽やかな恋と青春を題材としたアニメ映画であり、物語中に登場する街並みは東京都の多摩市や武蔵野市、京王電鉄などである。また、第13回ゴールデングロス賞・最優秀金賞などたくさんの賞を受賞した作品である。

耳をすませばの評価

総合評価
4.504.50
(5件)
映像
4.504.50
脚本
4.104.10
キャスト
4.404.40
音楽
4.604.60
演出
3.503.50

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耳をすませばの感想

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私の過去と娘の未来

反抗期は誰にも訪れるこれぞ思春期の心境を上手く表現した作品だ。細かい描写に風を肌で感じるような印象を受けた。主人公の少女が感じているごく普通の感情が、私が彼女と同じ年に感じたものと良く似ている。そんな感情はみんなが抱くものなのだろうか。誰かに恋をしたり、側にいるだけで心臓がバクバクして彼に鼓動が聞こえてしまうのではないだろうかと更に焦ったものだ。今日は一言だけど、彼と喋った!と嬉しくて仕方がなかった頃のあの淡い気持ちが記憶の奥底から蘇ってきた。ここまで記憶が蘇ってくるのはこの作品の様々なシーンから感じられる懐かしい風景や空気の匂い、友達の笑い声、その全てが蘇ってきたのだ。私は反抗期というものを経験したことがない。一般的に誰も通るらしい道だが、私にはそれがなかった。私の母もそう言っていた。珍しいのかもしれない。思春期の時期になっても反抗期らしきものはなかった。なぜだろう。自分でも良く分か...この感想を読む

4.04.0
  • りかりか
  • 126view
  • 2120文字
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夢みることを諦めないで

お互いに気になる存在でありながら,しずくは小説家,せいじはバイオリン職人という,それぞれの夢を抱き,刺激し合い,ティーンらしく精一杯の力で夢を実現していこうとする姿がなんとも清々しい作品。中でも視聴者を惹きつけてやまない魅力は,新しい世界へ足を踏み入れる描き方ではないだろうか。作品冒頭では,コンビニ,団地,ご近所さんとの擦れ違い,学校,保健室でのお弁当タイム・・・としずくの日々の生活が私たちと大して変わらないかがふんだんに描かれている。そんなしずくがある日いつもの電車に乗っていると,猫が電車に乗っている。猫についていくと,今まで足を踏み入れたことのない住宅街。おしゃれなアンティーク店。煌びやかで神秘的な雑貨たち。そして優しいおじいさんとの出会い。ひとつひとつが未体験で,驚きの連続で,まさにファンタジー。私たちが潜在的に求めている,ありふれた日常からの脱却願望を刺激してやまない。この非日常空間への誘いは,...この感想を読む

5.05.0
  • yhayashidayhayashida
  • 104view
  • 566文字

もがきながらも成長する少女の姿に共感

1995年のスタジオジブリのアニメ映画柊あおいのマンガが原作本が大好きな主人公、月島雫と彼女が図書館で借りた本をすべて読んでいた少年、天沢聖司との恋と成長の物語。スタジオジブリらしく、登場人物が実に生き生きとしている。映像も美しく、テンポもいい。素晴らしい完成度を誇っているといえる作品だ。ジブリ作品の中でも特に、登場人物の心情を繊細、かつ丁寧に描いた作品といえる。見どころは、主人公の悩み、もがきながらも自分の道を探っていこうとする姿だ。家族と衝突したり、周りに助けられたりしながら、前に進もうと努力する月島雫の姿は、同世代の共感を呼ぶだろう。楽しいのは、天沢聖司のバイオリンと聖司のおじいさんたちの楽器演奏をバックに、月島雫が、カントリーロードを歌うシーン。心が躍り、何とも言えない心地よさがある。この映画の中で、アクセントとなっているシーンといえる。恋愛物語としても十二分に楽しめる。最後の...この感想を読む

5.05.0
  • ayaaya
  • 105view
  • 520文字

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耳をすませばの登場キャラクター

天沢聖司

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月島靖也

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耳をすませばの名言

大丈夫だ。 お前を乗せて坂道を上るって決めたんだ。

天沢聖司

聖司が夜明け前に自転車の後ろに雫を乗せて、坂道を上りながらプロポーズ代わりに言った言葉

雫さんの切り出したばかりの原石をしっかり見せてもらいました。よく頑張りましたねあなたは素敵です。 慌てることはない時間をかけてしっかり磨いてください。

西司朗

雫が初めて書き上げた小説を読み終えて、力不足だと泣き崩れる雫を慰める言葉。

ひとと違う生活はそれなりにしんどいよ。 言い訳できないからね。

月島靖也

主人公の雫がこれからどうしたら良いか自分の未来に迷っている時、父がくれた言葉

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