図書館戦争
漫画や小説が映画化したものはよく「原作と違う」、「キャストがあってない」、「中途半端」などという意見が出ますが、この作品はあまりそのように感じることはありませんでした。確かにすこしあれ?って思うところはあったけれど、絵や文面から読み取れなかった激しい銃撃戦や体を本を守る、意志を貫こうとする姿がこの映画でこそでるカッコ良さがあった。主人公である郁の成長や思いが現れるシーンはもちろんだが、郁が図書隊員にあこがれたきっかけとなる図書隊員との出会い、郁のちょっとバカっぽい行動や発言がこの作品の素敵なところの1つである。舞台となった図書館もとても魅力的だった。私の中であまり見たことのない図書館だったので、物語にも負けない背景がとても好きでした。上映後には、実際に舞台となった図書館を訪れる方が多かったらしく、TwitterやFacebookなどのSNSでの投稿が多くみられた。
ただ、私的にこの作品に対して残念なところが2点程…。まず1つ目は原作でのキャラクターの個性が映画で少し薄れてしまっているように感じた。原作である小説では、会話文を読んだだけで、「あ、この人っぽい」というイメージが浮かんでそのイメージがモノクロのシルエットだけで描かれているのを見て、またさらにイメージが膨らむ。漫画やアニメでもそのシルエットとあまり差を感じなかったが、実写化となると体格を1番大きく異なってしまう。話し方や仕草もイメージしていたものとは少し異なったいた。最後にあと1つは、映画という限られた時間の中に図書館戦争の魅力あるストーリーが入りきらないことです…。メインとなったストーリーの時間軸がずれているし、その間にあったおもしろいストーリーがないのがとても残念だった。- あなたも感想を書いてみませんか?
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