共に老いる将来がないなら、愛はつらいだけ
アデライン・ボウマン
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人間の夢、永遠の命とは誰もが一度は考えたことがあるテーマなんじゃないかと思う。ずっと生きていられたら…でも歳をとって歩けなくなって容姿も見苦しくなって1人じゃ何もできなくなって、人の迷惑になってまで生きていたかといえばそうじゃないだろう。それに長く生きるために人の血が必要とか薬がいるとかそんなイメージがある。人と違うことをしようとすると何かを奪ったり、失ったりするのがよくある話だ。しかしこの映画では年齢がずっと変わらない。ある程度大人で自由に出来る年齢でだ。しかも綺麗でスタイルもいいとくれば人生楽しいことばかりなんじゃないかと思ってしまう。29歳のまま歳をとらなくなった理由についてナレーションが入って事故の詳しい説明をしてくれる。うん、なんとなく理解できそうだ。よく分からないけどそうなのねって納得する。最初はそのナレーションが安っぽく感じたけど内容的に無理矢理感がないのでよしとした。さて、...この感想を読む
この映画のテーマを考えてみた「ゴシップガール」でオーラ抜群のセレブを演じていたブレイク・ライブリーが気になって手にとった本作「アデライン、100年目の恋」。 タイトルから想像するに、タイムスリップ的な恋愛ものかな?と思って見始めたら、全然そんなのじゃなかった! というのも、彼女は事故によって、細胞が変化し、老化しない体になったという、SFチックな冒頭で、もちろん恋愛云々はあるのですが、もっと本質的な愛を問う作品に思えたからです。 老化しない美しい容姿を保ちながら生活する彼女は、どうしても人目を引きがち。 そのため、名前を変え、自分を偽り、住む場所を変えながら暮らさなくてはなりません。どれほど愛する人ができても、添い遂げることができない彼女は、次第に心を閉じていきます。 そんななかでも、彼女に光を灯したのは、どんな彼女であっても受け入れてくれる娘の存在。 そして、失ってしまった過去の恋人。 やがて、...この感想を読む
アデライン・ボウマン
29歳のまま永遠に歳をとれない、永遠の美人にもしかしたら憧れる人がいるかもしれないが、それは決して本質ではないということを回想しているシーン