じわぁ~と心にしみこんでくる日本映画らしい日本映画
伊坂幸太郎さんの同名小説の映画化で、物語の性質上映像化は不可能と言われてきましたが、見事なまでに良い意味で想像を超える出来だった作品。主人公の瑛太さんと濱田岳さんがイメージ通りの役柄で見事にはまっている感じです。特に濱田岳さんはこの後、中村義洋監督作品の常連になるくらい気に入られたのではないでしょうか。フラッシュバック型で物語が進行していくので、一番面白いのは2回目の上映かもしれません。特に原作を読んでいない方は、想像を超えるどんでん返しがラストに待っているので是非、小説を読む前に映像を観ることをおススメします。 観終わった後、自分はアヒルなのか?鴨なのか?それとも傍観者タイプか、どれだろうと考えたくなります。音楽もボブジュランの「風に吹かれて」が主題歌兼物語を左右する劇中歌で、ついつい口ずさんでしまいたくなります。 とにかく終わりには心はじわぁ~と温かくなる名作だと思います。
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