アヒルと鴨のコインロッカーの評価
アヒルと鴨のコインロッカーの感想
牛タン弁当食べたい
一人のブータン人を巡る、せつない愛と復讐の物語。仙台の大学へと進学し、東京から引っ越してきた主人公椎名。引っ越しの片付けをしながら口ずさんでいたボブ・デュランの歌をきっかけにして、同じアパートの隣に住む河崎という、ちょっと変わった男と出会う事になる。出会った初日に、一緒に本屋を襲わないか?と誘われる椎名。常識的に考えて、一端は逃げるようにして断った椎名だったのだが?名演技の光る主人公椎名役の濱田 岳は、この映画で、第22回 高崎映画祭最優秀主演男優賞を受賞している。一応この映画はミステリーに分類されるものになるのだろうか?とにかく、張られた伏線が回収されていく様が観ていて気持ちいい。ただ、一つだけ腑に落ちない点があるのだが、河崎が「ペットショップの店員に気をつけろ」というセリフ。その台詞に至る描写だけは、少し足りないような気がしました。日本らしい日本の映画で、良作だと思います。この感想を読む
少し笑えて少し悲しい映画
予告編の情報だけで観てみました。想像していた感じの映画ではなかったのですが楽しめました。瑛太と濱田岳のやり取りが可笑しくてよかったし、伏線もところどころに散りばめてあります。ストーリー的には少し重めだと感じましたが、全体の雰囲気は好きです。ただ、ブータン人の彼女の行動にリアリティがなく感情移入しにくいのが残念でした。ヒロイン以外のキャストはどれも良く、ハローバイバイの関もなかなか頑張ってます。関が笑いながらペットを虐待するシーンではかなりの憎悪感がありました。いい映画でしたが楽しめるのは初観だけでネタバレすると二度目は観れない映画だと思います。
クスクスと
爆笑はしませんがクスクスと笑ってしまうシーンが数多くあります。でも全くコメディー的な映画ではなく色んな者へのそれぞれの愛の形が詰まっていて、愛情の伝え方は人によっても違うし伝える相手によっても変わるもの。その愛の受け取り方も人それぞれでその理由もじんわりと教えてくれる様な作品だと私は思いました。終わりに向かっていくにつれてどうして序盤の様な内容になっているのかが解き明かされる様な感じでワクワクしたり切なくなったり驚かされたりと感情を忙しくさせてくれます。キャストもとても良かったです。瑛太はあまり好きではなかったのですがこの作品を見てなんかいいなぁと思ってしまいました