壮絶ないじめに立ち向かうミチル、逃げる優子の話
もっとほんわかした話を想像していたら、全然違い、中学校のいじめの現実を描いた、重い話でした。 小学校の時はいじめる側にも立った事のあるみちるが、中学3年生になって、自己主張をしたために、今度はいじめられる側になってしまいます。そんな満を見ていられず、親友の優子は、教室に行けなくなり、別室登校、学びの部屋、カウンセリングルーム、などに通うようになります。そんな二人がそれぞれ交互に主語になりつつ、物語は進んでいきます。 この話で、ミチルはいじめられっ子だけれども、強いヒーローです。いや、女の子だからヒロインかな。 そして、優子も、ヒーローだと思います。弱いけれど、弱さも強さだと思ういます。 いじめは無くならないけれど、ハッピーエンドではないけれど、少し光のあある終わり方で良かったです。 学級崩壊、いじめ…があっても、所詮中学校は、社会に比べれば温室なのだという主張の題名なのだなあ、と思いました。
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