ごはんのことばかり100話とちょっとの評価
ごはんのことばかり100話とちょっとの感想
たべることは生きること。
よしもとばななさんの食べものにまつわるお話が綴られています。食べることに対する愛情やこだわりがひしひしと伝わってきます。ひとつひとつが短い文章なので、何かをしている合間に読みやすかったし、はじめから終わりまで食べものだらけなので、食べもの好きな私にはかなりワクワクできました。「グルメ」っていうよりも、「食いしん坊」な感じも親しみがわきます。そして、ごはん・家族・生きることは根っこの部分でつながっているんだなとしみじみと実感できました。自分なりにごはんや家族との時間を大切にしなければいけないと思いました。それがみんなのしあわせに結びつきそうな気がします。
共感しづらい、食にまつわるエッセイ
著者の子供が、2歳から6歳になる頃、書かれた、食にまつわるエッセイ、102話です。帯に、「普通の家庭料理が、やっぱり、一番おいしい!」と書かれているのですが、素材も料理も、ずいぶん多国籍だし、野菜は宅配の物だし、私には想像もつかない世界です。外食するお店も、子供連れにしては、高級そうだし…旅行もそう。だいぶお金持ちの世界です。私の心が狭いのかなあ、と思いますが、義父がくれた桃、下の方が腐っていたからと言って、駅のゴミ箱に捨てるのは、感心できません。持ち帰って捨てるとか、腐ってない上の方だけ、ちょこっとでも頂くとか、しないのかな…著者の小説は好きだけど、このエッセイは、全然共感できなかった。この生活が普通、なら、本当の庶民の生活は何なんだろう…と感じてしまいました。