中一の少女まいと、その祖母のふれあいの日々 - 西の魔女が死んだの感想

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西の魔女が死んだ

4.004.00
文章力
4.57
ストーリー
4.29
キャラクター
4.29
設定
4.14
演出
4.00
感想数
7
読んだ人
28

中一の少女まいと、その祖母のふれあいの日々

5.05.0
文章力
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
5.0
演出
5.0

先に、映画化された方を見ていて、とても美しい映像が多く、好きな映画なので、原作はどうなのだろうと、楽しみに手に取りました。結果、とても忠実に映画化されていたことがわかり、頭の中で、美しい光景が広がり、大変満足のいく作品でした。いつか、セットのある、山梨県の清里高原を訪ねてみたいと思う程に。 「群れる事」をしなかったため、いじめの対象になり、学校に行けなくなった、中学一年生の少女、まい。その後、彼女は、母方の祖母の家に約1ヵ月間預けられ…引っ越しをきっかけに、両親の元に戻り、2年後、祖母が死んで、預けられた1ヵ月間を思い出す…というストーリーだけれど、こんな素敵なおばあさんとの生活なら、きっと楽しいだろうなと思いました。 ラストも素敵です。きっと、おばあさんは、まいが、ヒメワスレナグサと呼んでいた花を大事にしていたのを知っていて、大事にしてくれていたのだろうと。そんな優しいおばあさんの魂は、きっと身体を脱出して、自由を手に入れて、喜んでいるのでしょう。 心が穏やかになる、素晴らしい本だrと思います。

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「不思議」を大事に書いているイギリス留学中に児童文学者であるベティ・モーガン・ボーエンに師事した、という梨木香歩、本作はタイトルに「魔女」とうたっていることもあり、いくつかの不思議が描かれているのだが、それらが漫画やアニメの「魔法少女モノ」のように明確でなく、大事にぼんやりと描かれている。おばあちゃんのおばあちゃんが結婚する前のこと、まいのお気に入りの「場所」での奇妙な声、同じ場所での美しいビジョンなどだ。これらはまいの体験としてはどうとでも取れる。それはスターウォーズの「フォース」やハリーポッターの便利ツールとしての魔法とは明確に違う。生活の中で自然を共有し、自分を律して正しく生きようとするものが感じられるサイン、という程度だ。児童文学として考えても「このように生きて立派な大人になってほしい」という作者の願いが汲み取れる。また、「不思議」がおこるタイミングがまいが実社会の常識、思想、...この感想を読む

4.04.0
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