りかさんの評価
りかさんの感想
りかさんの優しさと温かさ、そして温もり
言葉たちは私の励みになる反面、投げつけられた心ない言葉に触れ傷つくこともある。人間関係って、難しいなーと思うし、特に気持ちや言葉は気を付けて伝えないといけない気がする。でもコントロールの仕方をよく分からないままだからか、正解がないからか、つまずく。そんな時に私が思い出すのは梨木香歩さんの『りかさん』のこんなセリフです。「どんな『差』や違いでも、なんて、かわいい、ってまず思うのさ」かわいいと思うことは相手を認めることだと思う。認めることによって、見えてくるものは変わってくる。それでも、どうしてもかわいいと思えない時のために、心の中にいつでも取り出せるような幸せな「かわいい」を温めておこうと思うその考えに感銘を受けました。染みわたり方が深くというよりも広がるようなそんな感覚を覚えました。「からくりからくさ」の続編で、りかさんと蓉子の出会いから、りかさんが蓉子やおばあちゃんと会話していた頃の...この感想を読む
りかさんの優しさと温かさ、そして温もり
言葉たちは私の励みになる反面、投げつけられた心ない言葉に触れ傷つくこともある。人間関係って、難しいなーと思うし、特に気持ちや言葉は気を付けて伝えないといけない気がする。でもコントロールの仕方をよく分からないままだからか、正解がないからか、つまずく。そんな時に私が思い出すのは梨木香歩さんの『りかさん』のこんなセリフです。「どんな『差』や違いでも、なんて、かわいい、ってまず思うのさ」かわいいと思うことは相手を認めることだと思う。認めることによって、見えてくるものは変わってくる。それでも、どうしてもかわいいと思えない時のために、心の中にいつでも取り出せるような幸せな「かわいい」を温めておこうと思うその考えに感銘を受けました。染みわたり方が深くというよりも広がるようなそんな感覚を覚えました。「からくりからくさ」の続編で、りかさんと蓉子の出会いから、りかさんが蓉子やおばあちゃんと会話していた頃の...この感想を読む
人形が背負う人の気持ちが哀しい
作品としては、『からくりからくさ』の後に発表されていますが、時間軸としては『からくりからくさ』の前、重要な登場人物の1人である蓉子の子ども時代の話になります。何もかもをひとまず受け止めて、包み込んで、丸く収まるような形で戻してくれる彼女の不思議な魅力は、こんなふうに培われたのだなあと納得させてくれる1冊です。『からくりからくさ』を読んだ方には、ぜひお勧めです。そして、この作品(『からくりからくさ』でも)の重要なもう1人の登場人物は、日本人形のりかさんです。本当は、あのリカちゃん人形が欲しかった子どもの『ようこ』が、おばあちゃんから譲られた人形です。が、この人形はある特別な人(それが、『ようこ』であり、彼女の祖母)とは心を通して会話することができるのです。そして、りかさんを通して、『ようこ』はさまざまな人形たちの声を聞き、人形たちが背負ってきた思いを受け止めます。その思いは、かつてその人...この感想を読む