日々の暮らしのエッセイです - 小福歳時記の感想

表紙の猫のイラストがかわいいので、飼い猫の話かと思いきや、猫の話は少しだけでした。 日常生活の小さな福や、様々な問題を描いた、２０篇のエッセイでした。 作者が独身というのも共感できて、面白かったです。 老後を、友達と隣同士、長屋で暮らす…という長屋計画、面白いと思いました。 が、現在も、一人の友人と隣同士で住んでいるんでしたよね…今でも十分なのでは？少し疑問に。 母と弟の住んでいる豪邸のローンを月に３０万円も払っているという話に驚きました。 母の着物が３００着という話にも…そして自分は切り詰めて、借家で暮らしている…自分で選んだ事とはいえ、かわいそう…と同情してしまったけど、その金銭感覚がすごいです。 貯金も考えた事がないというのも、本が書けなくなったらどうするのかと他人事ながら心配になってしまいました。 庶民の私にはわからない苦労がいっぱいあるのでしょうね～才能があるって、大変ですね。