バルサとタンダの心の絆の強さを実感
故郷を旅して戻ってきたバルサは、不思議な能力を秘めた歌い手ユグノと出会います。 その頃、タンダは姪っ子が夢の世界に魂を飛ばし、眠り続けるという状態に陥っているのを助けてくれるよう、頼まれます。さらに、タンダの師匠、大呪術師トロガイは、今は皇太子となったチャグムや一の妃までも覚めない眠りに陥っていることを聞かされます。 そして、ユグノとトロガイが出会った時、すべてのものがつながるのです。しかし、タンダは姪を助けようと、夢の世界に魂を飛ばし、そこの住人に体を乗っ取られてしまいます。ユグノの命を執拗に狙うタンダの体に巣食う者。バルサは、タンダを救おうと、どれほど怪我を負っても、致命傷を与えようとはしません。 一方、タンダも、体の限界から夢の世界の中で意識を失いかけた時、バルサの必死の叫びを聞きとり、懸命に生きようと気力を奮い立たせます。 そんな2人の絆の強さは、愛だの恋だの言った甘ったるい言葉を超えた運命を感じます。いつかは、そんな運命の絆で結ばれた人と出会いたい。出会えるように自分を磨いていきたい。そんな気持ちにさせてくれる1冊です。
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