待て、しかして希望せよ
モンテ・クリスト伯爵
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アレクサンドル・デュマの最高傑作『モンテクリスト伯』は、邦題を『巌窟王』ともいい、『三銃士』などでも知られるフランスの文豪アレクサンドル・デュマの最高傑作の長編小説です。後世、世界中で舞台劇となって上演されたり、映画化されて上映されたりしています。いわゆる、復讐劇のお手本、下敷きとも言って良い傑作中の傑作です。その物語のスケールは壮大であり、また人生の喜怒哀楽や諸行無常性、浮き沈み、そして復讐や因果応報と言ったすべてのエッセンスが凝縮して詰め込まれ、読者は知らず知らずに作品世界に深く深く引きづりこまれていくのです。誰もがモンテクリスト伯爵になりうる??『モンテクリスト伯』の作品世界は、1815年のナポレオンがワーテルローの戦いに敗れて、再び失脚し、アフリカのセント・ヘレナ島に流された直後の南仏マルセイユから始まります。この時20歳で、希望に満ち溢れ、将来を嘱望されていた若き船乗りエドモン・ダ...この感想を読む
モンテ・クリスト伯爵
人生のなかで辛いことがあっても、絶望や諦めに陥らずに、たえず希望を持てという主人公の最後の言葉